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湘南のトンビは何故あんなにも凶暴なのか

先日湘南に行った。

湘南と言えば海。
湘南の海と言えばトンビ。

そう。
ちゃんとトンビも見かけてきた。

海辺のレストランに必ずいるんだよトンビ。
人が食べるご飯を狙ってるの。
海辺の映えるレストランの、ちょっとお高いお洒落プレートを。

実際人の目の前に降りてきて、奪っちゃうんだよ。
ばさって飛んできて、くちばしでがっと掴んで、持ってっちゃうの。
そんで、少し離れたところに落として、わしわし食べる。
そしてまたばさっと飛んで行くの。
十秒くらいの出来事ですよ。
恐ろしい。

湘南のトンビはあれだよね。
陽の者だよね。

なんかちょっと派手好きで、目立ちたがりで、怖いもの知らず。
獲物を盗るスリルを楽しみ、かつ、逃げ惑う無力な人間を嘲笑い、そして狩る者である自分の姿を誇らしげに見せつける。

ずっと頭上でばさばさしてるのも「オレはいつでも行けるぜ」という示威行為の一環だよね。

しかも、私が目撃したターゲットは、連れがいない人。
一人で写真を撮ったり、一人で海を見ながら食べてる人を積極的に狙うのよ。

まあ、複数人グループより狙いやすいんだろうな、とは思うよ。
一人だったら隙も多いだろうしね。

でもそこがまた感じ悪いよねー。

教室の隅で一人自分の世界に入ってる人に無理矢理絡みに行く陽の者を連想させる。
「なにしてんだよー」的な。
「一人で寂しくないのー?(半笑い)」みたいなさ。

なんかこう、勝手に腹が立つよね。
その無神経さというかさ、遠慮なく首を突っ込んで行く傲慢な感じに。

しかもあいつら、やったらやりっぱなしなんだよ。

美味しいとこだけ食べて、駐車場にまき散らしていくんだよ残りを。
それを店員さんが掃除させられるんだよ。
もう店員さんは無だよね。
日常茶飯事なんだろうから、最早作業。
いちいち腹を立てたり悲しんだりはせず、ささっと片付けてすぐ店に戻る。

そういうとこもさー、「あ、あとやっといて」って言って帰っちゃうスクールカースト上位女子みたいな感じ悪さあるよね。
「お前がやったんだからお前が片付けろや」って言えない陰の者の立場と気の弱さにつけこんだあの感じ。

本当、湘南のトンビ、感じ悪い。

トンビを見ると学生時代を思い出すよ。
「ああいう奴らいたよなー」って。
そんでちょっともやもやするよ。

空を飛んでるとこ見て「あああいつらまたいるよ」って思うのも、学生時代と被るしね。
だからといって反抗する勇気もないのよね。
陰の者としては、平和に過ごしたい欲求の方が勝つからさ。

という嫌な学生時代の思い出し方をしたよ。
決して爽やかでも華やかでもなかった青春時代。
せっかくならいい思い出の方を思い出したいのに、あの日の窮屈さを強制的に追体験しました。

トンビめ。
余計なことをしおってからに。

もうしばらく湘南の海には行かない予定。
あそこは陽の地であると思い知ったからね。
あんまり過剰摂取すると身体に良くない。
陰の者の身体とは相いれない何かが漂っているのです。

せっかくお出かけしたのに妬みと嫉みをこじらせて帰って来たよというお話。
これからシーズンオンですから、くれぐれも皆さま、トンビ被害にはお気をつけ下さいませ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。

それではー。

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