見出し画像

3日間で12時間以上座る瞑想合宿に行ってきた

4月27日〜29日の3日間、私が講師をさせていただいているIARPの瞑想合宿に参加してきました。合宿の正式名称は「ヨーガ専心クラス」。専心という言葉の通り48時間中およそ12時間と、かなり集中的に長時間瞑想します。

参加人数は20人くらい。神さまがお祀りされている道場でみんなで長時間座る。これ以上贅沢な時間の使い方を私は知りません。

肉体的には多少苦痛を味わうけれど、精神は大喜び。初めて参加したときは「これをやるために生まれてきたんだ!」って本気で思いました。し、今も思ってます。

1日目

1日目のスケジュールはこんな感じ。

12:00 集合
12:30-13:20 体操
13:30-15:00 瞑想
15:10-15:30 体操
15:30-16:00 般若心経
16:10-17:30 瞑想
17:30-19:00 食事休憩
19:00-20:00 瞑想
20:00-20:30 茶話会
20:30-22:00 自由時間
22:00 消灯

http://www.iarp.or.jp/yoga/senshin.html

瞑想を行う前には、身体の気の流れを整えるために体操を行います。所謂「ヨガ」をやるのがこの時間。で、瞑想は1セットだいたい1時間30分。般若心経を唱える時間もあります。

食事は完全ヴィーガンで、おかゆとおかずが何品か。先生が全国から季節の食材を集め、趣向を凝らして調理してくださっていて、おかゆのバリエーションも毎回違って、めちゃくちゃ美味しいのでみんな食事の時間が楽しみです。

夜は先生たちを囲んで茶話会(雑談タイム)。サンスクリット語ではサットサンガと言ったりもします。リラックスしたムードで、普段のクラスでは聞けない修行秘話がバンバン出てきて面白い。先生たちも人間なんだな〜って思ったり、やっぱり到底足元にも及ばないな〜と思ったり。

2日目

1日目と3日目は半日ずつだから、1日中行をするのは2日目のみ。ここがハイライト。

5:00 起床
5:40-6:10 体操
6:10-6:40 般若心経
6:40-8:00 瞑想
8:00-9:30 小食・整理・休憩
9:30-11:00 瞑想
11:00-12:30 中食・休憩
12:30-13:20 体操
13:30-15:00 瞑想
15:10-15:30 体操
15:30-16:00 般若心経
16:10-17:30 瞑想
17:30-19:00 食事休憩
19:00-20:00 瞑想
20:00-20:30 茶話会
20:30-22:00 自由時間
22:00 消灯

http://www.iarp.or.jp/yoga/senshin.html

5時に起きて朝日の昇る中で身体を動かすのが最高に気持ちいい。

2日目の瞑想時間は、合計6時間40分。後半になってくると身体が痛くなってきますが、みんなで座ると不思議と集中できる。一人じゃあんな集中力は絶対出ないから、場所と先生と参加者のみなさんの力が合わさるってすごいなあと思う。

経行(きんひん)という歩く瞑想を今回初めてやりました。一呼吸で1歩進むんですが、瞑想状態では呼吸がゆっくりになってるから15分で20メートルくらいしか進めない。お寺の宗派によってはもっとゆっくりなところもあるらしい。瞑想状態のまま歩くのすごく良かったです。

3日目

そしてあっという間の最終日。

5:00 起床
5:40-6:10 体操
6:10-6:40 般若心経
6:40-8:00 瞑想
8:00-9:30 小食・整理・休憩
9:30-9:50 体操
10:00-11:30 瞑想
11:40- 総括
12:00 終了

http://www.iarp.or.jp/yoga/senshin.html

有り難いことに、最後のアーサナの時間を担当させていただきました。

ヨガを始めたとき、一生ヨガをやっていきたいと思ってはいたけど、まさかほんの数年後に、本物の神さまが祀られている神聖な場所で、尊敬する先生たちに見守られながら指導役をさせていただけるとは夢にも思わなかった。

3日間の感想

たった3日間だけど、20人ちょっとの人数で、寝食と長時間の瞑想をともにすると、本当にみんなの心が一つになるような感覚がある。日常で味わっている痛みも喜びも、誰か一人のものではなくて、みんなで分け合っているような。

例えるなら、3日間で中学校の入学から卒業までを一気に体験してるような感じ。

最後の総括で先生のお話を聞きながら、目をうるませている人もいれば、カラッとしてる人もいれば、号泣してる人もいれば。私も、全然そんなつもりなかったのに、終わった後に先生と話していたら自然と涙が溢れてきてしまいました。

年齢も性別も職業も生まれ育った環境も全く違う人たちがパッと集まって、たった3日間でこんなに濃い経験ができるっていうことを一人でも多くの人が知っていれば、きっと世界は平和だね。




Cover photo by Nathan Anderson

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?