2022年に出会ったある1曲について わーすた/空とサカナ
年の瀬。いつの間にか。
大抵この時期は「今年のベスト」とかをやるのが世間であふれるけど、ヲタクは感が極まりすぎて、今年のこととなると一言目にも二言目にも一番沼っているわーすたの話しか出来きそうにない。
それにしても近年、年の瀬の度に思うが「今年はあっという間だった。」という一言は発したくない。とか思う。人間みな1年間も生きてりゃなんかしらの色々があるはずだろう。その時々でいろいろあっていろいろなことを感じ、思い、考えたり、考えなかったり、どうにかしたり、どうにもできなかったり、前に進んだり少し戻ったり。そうやって色々しながら日々を過ごしてんじゃないの。確かにそれらをいちいち覚えちゃいないが、それを「あっという間」だったって言うのは、なんか寂しくないかぇ。とか思う。
のっけからくそめんどいぞ。駄文が過ぎる、けど残す。つくづく自分はくそめんどい人間だなと思う。すまんな。
ここから本題。ということで、お気に入りの一つをこのくらいのめんどくささとやかましさで思うがままに書いてみる記事になります。
わーすた / 「空とサカナ」
梅雨明けから夏に向かう高揚感を駆り立てる、疾走感のある爽やかな曲。
単に楽曲の雰囲気レビューを書くとこんな感じではなかろうか。
しかしヲタクはその一文では終わらせたくない。という重すぎる想いが湧いてしまう。どうしようもない。それは性。そして生き様。。。
とあるミュージシャンがものすごい突き刺さる曲リリースして「俺のこと歌っとるやん!!!最高か!!!」
というアレと同じものを感じたと共に
「わーすたを知る全てのヲタクにも寄り添う、とんでもない曲かもしれない。。。心遣いすごすぎんか。最高か。。。」
って思ったことをつらつらと。。。
リリースの時期について
リリースのタイミングが素晴らしすぎた。
2022年5月30日。梅雨時前に先行配信がされたのだけど、単に季節に乗ったから、だけではない。
誰も置いていかないような心意気を感じた。
そこまでの流れを1年頃前から振り返りたくなる。
21年夏、発足当初からメンバー変更が無かったこのグループで、初めて卒業が発表された。その子は精神面でかなり頼りにされていたであろう、ひまわりの似合う温かい人。そして、その夏に「詠み人知らずの青春歌」という曲がリリースされた。知らなくてもMVを見ればおおよそ雰囲気分かるはず。分かって。
わーすた/「詠み人知らずの青春歌」
(僕もわーすたがすきだぁ~~~~!!!!泣。って心の中で叫ぶ。それは完全に雑音)
そしてその冬。21年12月、ファンのリクエスト曲ライブとメンバーの卒業ライブ。文字通りわーすた6年間の集大成になるライブだった。ひっそりと見てきた歴浅ヲタクにもその重みがひしひしと感じられた。ライブ中盤のバラードが続くパートは切なすぎて、とにかく胸が苦しかった。「春花火」はその感情が最高潮を迎えてもう無理だった。言葉に出来ない。これが限界を迎えたヲタク。。。
坂元葉月さんがずっと笑顔でいる姿がとても素敵だった。圧倒的アイドルとはこういうことだったのか。。。とか思った。
息切れしてきたけどまだ続く。この流れを汲んだ先のものなんよ。ほんとに。
そして22年1月。4人体制となり初ライブを年明け早々1月10日に開催。今までのシングル曲を順番に、MC無しのノンストップで披露していく。そして「高らかに存在証明する!!」という決意の新曲を初出し。そのライブ後に即配信リリース。
22年3月、グループの7周年ライブを4人で迎えてもなお、今が「最強」だということを見せつけた。配信でも大満足だった。
わーすた /「ミライバルダンス」
(強い。本当に強い曲。今までもこれからも、全部ひっくるめて未来へ進む。弾むリズムと歌と音数に、高揚感と幸福感に包まれる。なのにかわいい。)
年明けから決意と力強さが強く印象付けられた。
そして、夏ツアー開催とアルバムリリースの発表。
次の夏が来る。
夏を意識したとたんにヲタクは、どうしても去年のことや卒業したあの子とあの曲が頭に浮かんで涙腺が緩む。
そしてヲタクは余分な事も思う。
「年明け早々から『前に進んでいく』っていう強い意志を感じるし、それはとても頼もしいけど、そろそろ一息つかなくても大丈夫???今から夏って言っても、ちょっと息が続かなくない???次のシングルが『空とサカナ』???どんな曲なん???いまいちつかみどころがない。。。もしも『夏やでぇ~!!(アゲアゲ)』たいな曲が来ちゃったらどうしよう、それだとさすがに情緒が着いていかなくない?」
とか思いながら迎えた2022年5月30日。
「空とサカナ」の配信リリース日。
凡ヲタクの心配なんかはあってないようなもの。不安も期待も全てを超えるものがそこにはあった。
ここ数年の自分事について
どうしてここまで刺さったか?と思うと少し自分の話もしてしまう。
昔は夏と言えば夏曲!!ライブ!!フェス!!青空の下で節度ある飲酒!!!!ウェーイ!!!!というくらいに浮かれきった夏を過ごしていた。普段の柄にもなく。
毎年、勝手にその夏のテーマ曲を選んで猛烈に気持ちを盛り上げてイベントに臨んだり、ひとしきりイベントが終わって夏の終わりを感じる夜には「夏を偲ぶ曲」を一人で聞いて「夏、楽しかったなぁ。また来年か。。。寂しいなぁ。。。」とガチ泣きしたり。暑いのは嫌いだったが、夏は好きだった。
それがコロナで何もなくなった。ここ2年間はクーラーの効いた部屋でただただ暑さをやり過ごすだけの夏になった。ライブやフェスなんて開催も出来ない。限られた条件で開催されたとしても、そもそも自分が遠くに行くのが憚られる。坂元葉月さんの最後の夏ツアーも在宅で見た。
配信ライブを見ても何か違う。もちろん配信側はその時に出来うる全てを注いでくれている。ただ自分は「それなり」にしか楽しめなかった。今まで現場で見ていた全てが配信になることで、より強く距離を感じて素直にライブが見れなかった。
次に気軽にライブを見れる世界がいつ来るのかすらわからない。もしかしてそんな世界はもう来ないのかもしれない。最前線にいる好きなミュージシャンが遠くに行ってしまうこともあったりして、とにかく悲観的なことをぼんやり思いながら過ごしてきたここ2年間。
それが世界の努力で状況が少し変わってきた。
今年の夏はなにかしらには行けるかもしれない。
(もちろん出来うる対策は施した上で)
そんな期待が生まれた頃でもあった。
リリースされて
初聴の衝撃たるや。
配信リリースは日付が変わった0時に配信が始まる。
深夜の暗がりの中、ヘッドホンをして、再生ボタンを押した。
イントロが無く、始まりが松田さんの声。鳥肌が立った。これは今までとは違う。。。
ピアノと共に情景をぽろぽろと紡ぐ。
「窓に着いた 雨上がりの サカナ 髪揺らす 風でしずくに戻る」
続く廣川さん。
「耳ふさいだ イヤホンから漏れてる この音は夏の喧騒へ」
今の情景から穏やかに歌う声に少し背を押され
「好きな物を探す度 反射して見えないけど」
Bメロに移り三品さんにバトンが渡る。閉鎖感からのびのびとした声に促され
「手が届くくらいに そばにあった」
小玉さんが受け取り、すとん、と落ち着かせる。
時計のねじを巻くような音すら、自分にはすべてが深く刺さって、知らずのうちに涙が流れた。
一人ずつ歌いつなぐような歌割。その声、言葉の一つ一つが優しく心を撫でていくようだった。
「部屋に出来た前線をもう押し上げて」
「夏 始めよう」
「取り残されぬよう 僕を連れ 季節を泳ぐらしい」
「あぁ そうか出掛けたいんだ」
「平気な振りをしていても 熱をもっと欲しくて」
「ふいに鳴りだした心は 夢のせい」
「例年より暑く」
「離しちゃいけないものって どうしてこんなに持ちづらいのだろう」
「今季最高のピークに向けて 無理をしないように」
「大事にして そばに置いた」
「空とサカナと僕らの話 始めよう」
この2年間、鬱屈としていた夏とは違う。今年は最高の夏が来るかもしれない。。。そんな想いがあふれた。
きっとヲタクもそれぞれに色々思うことはある。「今度の夏こそ楽しみ!」とか「去年と違うからやっぱり寂しい。。。」とか、いろんな事を思うかもしれないけど、どんな思いもそのままでいいんだと。ただわーすたは変わらずそばにいると。少なくともこの曲を聞いている人はわーすたが好きで聞いてるはずなんよ。そんな折にこんな言葉をかけられたらねぇ。。。ついていくしかないじゃん。でも無理やり誘うわけじゃない。そっと手を差し伸べてくれて、ついその手を取ってしまう。そして、ひらひらと誘われる、そんな感覚。そんな感じのことを公式から作品通して言われているのめっちゃ良くない?めっちゃ好き。
「とっておきの夏、始めませんか?」
これはわーすたの今夏ツアーのタイトル。最初は「なんだか謙虚だねぇ。」と思っていたが、「空とサカナ」で重みがとんでもなく増してしまった。とっておきの夏になるに決まってんじゃん。
迎えた梅雨も夏も、気づけばこの曲を聴き続けていた。
この夏は2年ぶりにライブにいくつか行くことが出来て、本当に楽しかった。もちろん主にはわーすたのライブに行った。その日はこの夏で一番浮かれていて、開けたて新品のツアーTを身にまとい、座席ライブにもかかわらず開場時間前に会場に着いてそわそわしていた。傍から見ても完全にライブで浮かれてる民だったと思う。
夏のライブで1曲目に披露された「空とサカナ」は、ついに来た。。。とエモ散らかしていた。ライブ全編もめっちゃ良かった。たいてい2部制なんですが、1部だけでも大満足なのに、2部があるってどういうこと!?最高かよ。。。って毎度思う。
もうこれ以上は全肯定文しか続かない。。。それにもう出涸らしのようなことしか書いてない。好きなことを好きなように書けたので満足。ここらで終わりにしよう。。。
終わりに
アルバムを出した半年後にはすでに次のシングルが発表されている。仕事早すぎんか。最高。。。
わーすた / 「すまん、犬」
(11月1日に謎の謝罪会見動画を出しつつ発表された最新曲。初見では戸惑ったわんにゃんラッシュが段々癖になる。そしてキラキラパンクは涙腺に来る。最高か。)
これからも、また来年も、次の春も夏も秋も冬も楽しみだと今から言ってしまう。
まだまだ浮かれたままかもしれない。良い年のおっさんがドルオタですまんな。という2022年でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?