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映画「ダーク・アンド・ウィケッド」感想 親父早く死んで…お願い…

Twitterでバズってて気になるからと友人に誘われ鑑賞してきました。
ホラー映画を映画館で見るのは「ミッドサマー」以来かな?
見る前は結構ドキドキでしたが、ミッドサマーのような後味悪い感じではなくスッキリ終わる古き良き王道ホラーでした笑

※以下ネタバレあり感想です。

足枷としての「家族」


実家に帰ると死にかけの父親
歓迎してくれない精神病んだ母親

冒頭は父の死を迎える家族のやり取りで始まります。
死にゆく夫の世話をしていた孤独な母親と、それを見て見ぬふりしていた息子娘。

なにこれめちゃくちゃ気まずい。。
後ろめたいルイーズとマイケルの気持ちに共感して不安感がすごかった笑
正直ここが一番ホラーだったかもしれない笑

一度実家を離れ両親と疎遠になると誰しもにあり得そうなことですよねー。


そして追い討ちをかけるように母親の指切断&自殺シーン!

もうおかんどんだけ野菜切るねんと。ご飯食った後にどんだけ野菜切るねんと思っていたら不安的中!
指先どころか第二関節くらいまで一気にいきましたね笑

誰もが包丁握ってるときに一度はやる妄想ですよね。映像化するととっても痛そう!!!!

おかん、そのままキレるように指をミンチにして速攻首吊り!!
もはや清々しさまでありました。

反面、死体をおろすところは妙にリアルで怖かった。。

そしてもっと怖いのはこんなことがあったのに帰れないこと。
何故なら親父が死なないから。。


この映画の嫌なところは親父がなかなか死んでくれない。。
親父さえ死んだら帰れるのに。。
死にかけの親父が最後まで一番死なないのです。。
そしてそれが足枷になってみんな死ぬ。笑

もしかしたらそういうメッセージも込めてるの?って気もしました。
お願いだから親父、早く死んで。」映画中何度そう思ったでしょう…。

ルイーズとマイケルは恐怖体験からか、帰るか帰らないか悩み、一度は病院に入れることも考えますが「病院に移動させたら体がもたない」とか医者に言われ断念。

看護師には「一人で死ぬことほど悲しいことはない」「愛情があれば悪魔に勝てるかも」的なことを言われる始末。

出て行こうとすると親父がゲホゲホ咳き込んで悲哀を誘ってくるし…

もはや親父が足枷過ぎるよ…ぽっくり逝ってくれよ…


舞台装置としての悪魔

この映画の元凶は悪魔。
悪魔が何をやってくるのかと言うと、幻聴や幻覚などで惑わせて自殺に追い込もうとしてくるのです。
あとヤギを殺したり。勝手に扉を開けたり。寝てるのに電気をつけてきたり。
と小まめな嫌がらせをしてきますが、基本的に直接殺しに来たりはしません。笑

途中、カルト宗教オチか?というミスリードがありますが、そんなこともなく。ゾンビ映画のゾンビと同じで特に悪魔が何だったのか解明されることはありませんでした。
「実は親父が悪魔なんじゃ…?」とかも疑ってしまいましたが普通に悪魔の仕業でしたね。笑

でもこの手のホラーは謎が解明されなくて良いのです。怖がらせるための舞台装置だから。

悪魔の殺し方いろいろ

基本的にトラウマを見せて自殺に追い込んできます。

特にマイケルの死はスマートでした。
家族の死に悲観し自殺するマイケルに
ブブー!幻覚でしたー!
と言わんばかりにネタバラシ。
酷すぎて流石悪魔。マイケルも思わず首の切り口を押さえるけど手遅れでした…涙

あの家に踏み入った人は大体死にましたね(呪怨かな?)。
チャーリーはもうちょっと説明欲しかったけど娘のトラウマ見せつけられて自殺。
おかんも病んで自殺。

看護師だけはちょっと不明。
編み物の棒針を自分に向けてプルプル…

…やばい…目かな?目かな?
いや頬だ!あ、やっぱり目もきたー!

っていうテンションで見てました。笑

なんかここは自殺っぽくなくて体は抵抗してた気がするから違うのかなあ。
死因は一貫してほしかったなあ。と一言文句を言うときます。笑


最後に

あの、普通に怖くて面白かったです。
想像してたより音でビックリさせたり、痛そうな映像だったりで王道のホラーでしたね。

一つだけ気になったのは、星条旗がやたら映ってボロボロになってくるところ?は何かの暗喩?と気になりました。
分かった人はコメントで教えて欲しいです。

一緒に見ていた友人が一言。
「怖いことあった後にぐーぐー寝てる親父に毎回ムカついた」という感想を述べていて笑いました。確かに笑

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