見出し画像

【あと1日!】目指せ、J4、J5!!Jリーグのある街を繋いで“歩いて”日本一周する旅を本にします!!

皆さま、こんにちは。
中村慎太郎です。

新著『君がJリーグを認めるまで、僕は歩くのをやめない』の先行販売あと一日となりました。目標金額までもうちょっとですが、果たして達成できるか……!? 金額がどうなっているのかだけでも是非ご覧いただければと思います。 

https://greenfunding.jp/lab/projects/7310

この文章は、これまで西葛西出版の書籍をご購入頂いた方にメールで送信したものです。重複してしまった場合には、内容は同じですので、どちらか一方だけお読み頂ければ幸いです。

さて、今日はどうして僕が「サッカーと地域」について書いているのかをお知らせしようと思います。

サッカーに対するニュースはほとんどが試合の勝敗や、移籍の噂などを含めたチームの戦力についてではないかと思います。日本のサッカーという点でいうと、「日本代表」「Jリーグ」の2つが大きなカテゴリーです。

皆さまのご存じの通り、日本代表の爆発的な人気は薄れてます。そして、もう二度と戻ってこないのではないかという気がします。これはブームではなく文化として定着しつつあるということかもしれません。

Jリーグについて見てみるとどうかというと、話題の中心は、優勝争い、昇降格争いです。時折出てくるのが、スタジアム問題、サポーター問題、監督解任、海外移籍、選手のゴシップでしょうか。

サッカーの話題は試合であり、試合を行うチームが中心です。

しかし、僕はあんまり試合には興味がありません。もちろん、サッカーファンなので人並み外れた関心はありますし、試合を観に行くのは最大の楽しみの一つです。一方で、試合の勝ち負けは、文化としては本質ではないのだろうと感じています。

こんなことを言っているから、サッカー業界から仕事をもらえることも滅多にないのだろうと思いますが、これは僕の信念の一つです。

つまり、フローを扱わずに、ストックを扱うということです。フローというのは日々更新されて流れていくものです。ストックというのは蓄積され財産になっていくものです。

僕は常にストックを扱うことを目指して物書きを続けてきました。そして、僕が辿り着いたのは、サッカーという営みで最も重要なこと、ストックとなるのは「地域と人」なのだという結論です。

川淵三郎さんは「地域密着」を掲げて既存メディアと大喧嘩しながらもJリーグを立ち上げました。川淵さんと直接お話したときに話が合うのかどうかは正直わからないのですが、僕は川淵さんに心より感謝しています。

Jリーグ人気が落ちたなどと言う人はいます。確かにブーム時の力はありません。しかし、ブームに頼らずとも戦っていける太い背骨ができつつあります。それがサッカーのある地域です。

サッカーメディアをやるならば、毎週更新されていく情報、フローとの戦いになります。フローにゴシップを絡めるのがページビューを稼ぐための王道でしょう。しかし、ぼくはそれをしませんでした。

旅人として地域を訪れ、サッカーが根付いている地域を感じて、それをスケッチしていくというのが僕のテーマです。今取り組んでいる日本一周を歩く旅では「サッカーがない街」も通過するため、よりコントラストを明瞭にして描くことができます。

僕の理想は、J10くらいまで拡張して、各街に必ずサッカークラブがあるという世の中です。そうなったら日本全国を歩き回るのがどれだけ楽しくなるだろうとワクワクしてきます。もちろん、今でも60クラブに加えてJリーグ入りを目指すクラブが増えてきているので、おおむね80都市くらいにはサッカーが根付こうとしていると言っていいはずです。近いうちに100都市以上に増えるかもしれません。

無責任なことを言ってしまうといけないのでちゃんと調べると、Jクラブが60、Jリーグ入りを目指しているクラブが、JFLに10クラブ(J3ライセンスを持っているのは4クラブ)。地域リーグまで入れるとさらに38クラブ。都道府県リーグでは確認できるだけで62クラブ。

ということは合計すると170クラブです!!

生きているうちにJ4,J5くらいまでは見ることができるかもしれません。

都市対抗戦としてのサッカーが、より広く、より根深くなっていくとしたら、これは日本のインフラとなります。インフラというと不正確な言い方かもしれませんが、日本という土地に住んでいることに対しての愛着が増していきます。税金が安いからシンガポールに移住するというサポーターがいましたが、僕は絶対にシンガポールにはいきません。そこにはJリーグがないからです。

もしかしたら、イタリアやイギリスなどフットボールがある土地ならばありかもしれませんが、それでもぼくは感じます。ヨソの土地のカルチャーなんだろうな、と。

Jリーグのいいところは、国籍が違っても、年齢や世代が違っても、人々の心をまとめることができることです。まぁ……、小さなもめ事は出てくることはありますが(隣のやつバンデーラのつかみ方ちげぇ!!問題など)、それもまた隣接して暮らしているという証です。隣近所が無関心よりはいい状態なんだろうと思います。

僕のやりたいことは、Jリーグがある土地を旅人として訪れて記述していくことです。正直言って、社長の気苦労とか、監督の話とか、ビジネスモデルなどにはそこまで関心がありません。一定の関心はありますが、僕の最大の関心は——

「その地域に何があるか」です。

今回の旅でも色々なものを見つけました。

寅さん、両さん、矢切の渡し、野菊の墓、松戸の公園、Polusと三協フロンテア、レイソルカレー、めん吉のラーメン、鎌ヶ谷大仏、手賀沼、ピーナッツソフト、船橋競馬場、幕張ブルワリーのジェフ千葉ビール、こみなと待合室、べか彦、竹岡ラーメン、市原臨海、喜作、JFE、イビチャ・オシム、イノシシ、酒々井、成田の鰻、伊能忠敬、松子、小江戸佐原、香取神宮、息崇神社、神栖横丁、ローズポーク、鹿島神宮、ジーコ、ひょっこりはん、鹿島灘の大はまぐり、鯰の刺身、流鏑馬転落……

などなど。
自宅でDAZNを見ているだけでは到底巡り会えない宝物のようなキーワードを見つけてきました。それを書いていきます。

僕は定点カメラです。
僕が同じアングルからサッカーと地域を書くことで読者の皆さまは、日本という土地がサッカーによって接続されていくことを感じていただけると思います。自分でいうのも何ですが極めて挑戦的で面白い本にできると思っています。

もしも日本一周が終わったときにはきっと日本サッカー文化は今よりも一歩前進していることでしょう。

2015年に朝日新聞に取材していただいたときに「次の本のテーマはサッカーと県民性」と語りました。しかし、それは大学者が扱うような非常に難しいテーマでした。

それから8年。
『サポーターをめぐる冒険』を書いてから9年。
ようやく自分のテーマの料理の仕方がわかりました。

野望を言うと、この本を翻訳して海外でも売りたいです。同時に、海外のサッカーも観戦して同じように綴っていきたいです。

まずはイタリアからかなと思いイタリア語の勉強をはじめました。ボーノボーノ(うまうま)。

1点の本を作るだけで瀕死になっているような未熟者なので、書籍の翻訳というところまでいくにはタスク量の意味でも、資金の意味でも非常に苦労すると思います。しかし、自分の視点で、サッカーを媒介にして世界を繋げていくことが、僕が地球に生まれた理由だと思っています。

そのために働く時間はまだ残されています。
これからタクシードライバーにも復帰するので、過酷な毎日が待っていると思いますが、実現に向けて、めげずに頑張ろうと思います。

第一歩となる作品。
『君がJリーグを認めるまで、僕は歩くのをやめない』

先行販売はあと1日です。
先行販売なのでお届けするまでに少し時間がかかってしまいますが、是非ご支援お願いいたします。

https://greenfunding.jp/lab/projects/7310

中村慎太郎

文章や音声コンテンツが面白いと思った方は、是非サポートをお願いします!コンテンツづくりのための経費や投資に使わせて頂きます。用途については不定期でnoteに公開します。