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「鬼滅の刃」 無限城編ツッコミ


⚫禰豆子が最終決戦で蚊帳の外
「禰豆子を巡ってこれまで以上に苛烈で大きな戦いが始まるだろう」と書かれている割に最終決戦では終盤出てくるだけ

既に薬を投与したからなのか無限城に入ってからは炭治郎が禰豆子の身を案じることも思い出すこともなく、それまでの活躍が嘘のように存在感が薄い

隠れているとしても、無惨が血眼で探している存在に何の襲撃もないのもおかしい   出てこなかった上弦の伍にでも襲撃させればよかった

人間に戻ったシーンの描き方も地味、戻ったことに対する周囲のリアクションも善逸が一言触れるだけ              中途半端に炭治郎が鬼化して人間に戻ったせいでそのことばかり描かれ、禰豆子人間化がおまけのような扱いになってしまった

当の炭治郎も禰豆子が人間に戻ったことを喜ぶ素振りはなく、自分が人間に戻ったことばかりベラベラ喋る

鬼にされた妹を人間に戻すことが当初の目的だったのに適当な扱い、適当な描写で終わってしまった


⚫善逸の成長が描写不足         自分で型を考えたり修行したりするシーンが無いので漆ノ型の登場が唐突       気絶しなくても闘えるようになっていることも大々的に書くべき



⚫カナヲの煽りが酷い          指示がないと何も決められないカナヲと何も感じない童磨、ある意味似た者同士なのに「貴方何のために生まれてきたの?」は酷い

憎しみに任せて煽り倒しているが「みっともないからさっさと死んだ方がいい」「貴方が生きてることには何の意味もない」は普通悪役のセリフ               味方、ましてや主人公の妻になる存在が言うことじゃない


⚫唐突な設定              胡蝶しのぶの藤の花の毒や不死川実弥の稀血が出てくるのが唐突           不死川が禰豆子に襲わせようとした時に稀血であることを匂わせるようなセリフがあれば伏線になった

また、稀血から丸薬を作って他の隊士に利用させたりせず、上弦の壱戦で秘策として少し出てきただけなので設定が生かせてない

⚫市街地の意味がない          無限城が想定の場所から大きくずれた市街地に排出された割に民間人がほとんど出てこない                   夜明け前で人通りは少ないとしても、付近に住んでいる人もいるはず         炭治郎も「ここはまずいぞ」と言っており、逃げそびれて巻き込まれたり無惨に食われたりする人がいてもおかしくないのに出てこない                   民間人が出てこないならわざわざ市街地にする必要はない


⚫無惨の戦闘方法がワンパターン
ただ身体から生やした管を鞭のように振り回すだけ                 せっかく珠世を吸収したなら珠世の血鬼術が使えるようになったり、それで他の柱を操ったり、あるいは他の人間を食べたり人質にしたりすべき


⚫伊黒の掘り下げが急ピッチすぎる    いきなりすぎて感情移入できない


⚫薬が万能すぎる            
どう致命傷を与えるか、分裂を阻止するかという敵の攻略を薬による弱体化に頼ってしまった、薬の存在を誰も知らないのも不自然


⚫テーマ崩壊              細胞が全て死滅していないという無茶苦茶な理由で呼吸も心臓も停止した炭治郎が鬼化して生き返ったため今まで描かれてきた人間の儚さ尊さや「失われた命は回帰しない」というセリフの説得力が無くなる


⚫方向性の提示→ズレた着地が多い
無惨の体のつくり、技の名前から十三の型に辿り着く→繰り返して一つの型にする→複数の心臓と脳を狙う→縁壱のつけた傷が心臓と脳の場所だと気付く

このようにギリギリまで十三の型で心臓と脳を攻撃し、致命傷を負わせることを目標にしていたのに結局できないまま夜明けを迎える

最後まで引っ張って達成できずに終わる消化不良感がすごい


炭治郎が鬼になった時も禰豆子が到着し義勇が「炭治郎の自我を取り戻すことができれば しかしそんな奇跡が容易く起こせるのか俺に」と葛藤しており、さも仲間の呼び掛けで自我を取り戻すかのような書き方をしているが、結局またしても唐突な薬で解決

薬で戻せるなら殺す方法を探し、自我を取り戻せるか一人葛藤する義勇が滑稽に映るため一連のシーンは書かなくていい