鳩胸厚子

バブル世代(かな!?)。広島→東京→パリ→北京→京都を経て、現在は琵琶湖を眺めて暮らす…

鳩胸厚子

バブル世代(かな!?)。広島→東京→パリ→北京→京都を経て、現在は琵琶湖を眺めて暮らすSOHO主婦。ブログやポッドキャストもやってます→(https://hatomuneatsuko.com)  読書会など企画中。

最近の記事

シャバーサナ

 「最後のシャバーサナのポーズに入ります。」 インストラクターの声がすると、スタジオの照明が落ちた。真紀はヨガマットの上に仰向けに横たわった。これが真紀にとって一番好きな時間だ。このために、ヨガのクラスに通っていると言っても過言ではない。  両手両足を少し開いて、手のひらは上に向け、全身の力を抜いて横たわる――ヨガレッスンを締めくくる究極のリラックスのポーズ。シャバーサナとは、サンスクリット語で「屍」を意味する「シャバ」と、「ポーズ」を意味する「アーサナ」から成る言葉で、魂が

    • 電話をとっていきなり「便器!」と言われたら…(私のバイト失敗談)

      1980年代、私は東京の女子大生だった。といっても、田舎から上京した垢抜けない女子大生。それでも徐々に都会の生活にも慣れ、数々のバイトも経験した。その中で結果的に一番気に入って、一番長く続いたのが、ホテルの電話オペレータのバイトだった。 バイト初日、大学の同級生に紹介された青山のホテルに、私は向かった。そこは小規模ながら、立地条件がよいこともあり、近隣の大企業や音楽・芸能関係者もよく利用するホテルだった。フロントの奥のオペレータ室には電話交換台が2席分あり、私は女性社員さん

    シャバーサナ

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