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手紙を書くことはきっと愛の告白に似ている

旅先から手紙を書くのが好きだ。

旅先でポストカードを探して、母と父、兄と姉、仲のいい友人ふたり、自分宛に書く。弟には書いても反応がないので送らない。

旅先で何を感じたか、ご飯がおいしかったこと、猫が多かったこと、お土産を買ったこと、また一緒に旅行に行こうね、と書いて送る。

きっといつも同じようなことばかり書いている気がする。

自分で言うのもなんだけど、手紙を書くことは、とても愛情深い行動だと思う。愛だと思う。

その人の為に時間を作って、カードを選び、宛名とメッセージを書いて投函する。無事に届くかな、メッセージを読んでどう思うかな、とわくわくする時間がとても好きだ。

自分宛には、一番好きなポストカードを選んで、ちょっとだけ先の未来の自分に向けて、何が楽しかったか、どんな事をしたのか、その時の気持ちを日記みたいに書いて投函する。

郵便局のスタンプがつくのも好きで、国内だと時間に余裕があれば風景印を押してもらうようにしている。記念スタンプみたいでわくわくする。

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年賀状と暑中見舞いは書かなくなって久しい。期限を守れない人間なので、いつまでに出さなければいけない、というのがとても苦手で、いつも返信用の年賀状を買って出さないまま寒中見舞いの時期になり、いずれ寒中見舞いも出せなくなってしまう。

兄と姉にはごめんねの気持ちと一緒に、バレンタインチョコを送ったりする。友人は、私が返事を出さないから届く数もずいぶん減った。それでも毎年年賀状をくれる友人の存在がいて、とても有り難く思う。

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前に時々、本を読んだ後どうしても面白かったと伝えたくて感想のお手紙を出したことがある。返事をもらえた時はとてもうれしかった。

本は好きでたくさん買うが、ファンレターを出すことは少ない。今やりたいのは、本を読んだ感想をファンレターとして送ることだ。それで作家さんのプラスになるのならとてもうれしい。

きっとこれからも手紙を出すだろう。手紙を書くのが好きだから。自分でもお気に入りの趣味だ。

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