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夢のマイホーム

 夕方に住宅街を散歩するのが好きだ.夕飯の支度をする家、夕涼みをしながらテレビを見ているご老体の夫婦。庭の手入れをしている人。それぞれの人生。泡沫の日々。何百、何千、何億もの人がいわゆるマイホームで暮らしている。そういう人を横目に夕暮れに散歩するのがなんかエモくてとても好きだ。

 ところが僕はマイホームがずっと欲しくない。物覚えがある頃から団地暮らしをして、父の転勤に伴い、山梨県に引っ越してからは社宅に小学校2年生〜中学2年の春頃まで住んでいた。
 中学2年の時に親の夢だったマイホームが建てられた。もちろんその時は自分自身が結構ワクワクした覚えはある。この経験があるか無いかで大人になってから夢のマイホームが欲しくなるかどうかに結構差というか影響が出てくるのではないだろうか?
でも実際、自分がその新築の家に住んだ期間は中学2年の途中から高校を卒業するまでの僅か5年弱だ。弟はその倍以上長くは住んではいたが。。
その僅かな期間の為に固定された子供部屋を作ることには今はとても疑問を呈する。妻は子供は暫くずっと家にいるかもしれないし、出て行ってからも帰郷する時には部屋は必要だと言う。確かにそれもあるかもしれないが、それにしては随分と値段が高くつかないだろうか。
 自分の親を含め会社の同期、知り合いなどもおおよそ3,000〜6,000万円程度の家を購入している方が多い。持ち家がいいか賃貸がいいかと言うのはどちらの立場もポジショントークになりがちで損得論というよりは感情論や宗教派閥、音楽の方向性の違いなどに近い気がする。のでここではそれは割愛したい。笑

幼い頃に団地や社宅のマンションに住んでいた頃に幸福度が低かっただろうか?逆に周りには同級生から年上、年下までの±6歳程度の友達などが沢山いて、むしろとても幸せな環境だったと今でも思う。この原体験が自分もかつて3年半ほどシェアハウスに住み、コミュニティのある暮らしが最高にエキサイティングで楽しい日々であるかを幼い頃にある程度経験していたのかもしれない。

夫婦の価値観のすり合わせの為などもあり、今後先2年ほどで自分も家を建てることになりそうだ。しかし!ただの(資産価値として)負債となってしまう家だけではどうしても嫌なので、コミュニティスペースを有した一軒家かそういったシェア体験が可能な建物を建てようと今は考えている。
 コンセプトにしたい項目は山ほどありすぎる状態なので絞っていく必要がある。今ざっと考えても、
★農業×車×ピアノ×★海(サーフィン湘南)×カフェ(箱を用意、将来居抜きで夫婦でカフェやりたい人の練習の場になったり?)
子育て(公園)×本屋×酒×ピラティス×BBQ×整体×英語×映画×★サウナ×銭湯×グローバル×ペット×DIY
などなど笑
 こう言う場所の主(ぬし、あるじ)になるのはアリかもしれないと最近本気で検討している。シェアエコノミーとコロナの相性は良くないのは百も承知ではあるが。

これで貴方も一国一城の主人。テレビcmや住宅展示場、電車の広告。雑誌。マイホームの幻想を掻き立てるメディアだらけだ。コロナ以降で広告などがどう変わったのか最近自分は育休も取得中であり、あまり街に出なくなってしまった為。近況は分からない。

テレワークの推進により一部ではあるがトレンド、潮目も少し変わってきているようにも思う。そういった流れも読みつつ、引き続き”夢のマイホーム”については検討し続けていくと思います。




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