みんなが気持ちよく占いを楽しめる世の中を創っていきたい! ~Don't tell a lie~

私がFortuneTellerとして特に気をつけていることは、嘘をつかないことです。

嘘をつかない?

そんな当たり前のことを…と思われるかもしれませんが、一般の方達と違い、事はそう単純ではありません。

嘘をつかない。

そんな基本的なことに気をつけなければならないほど、私の仕事は特殊なのです。

厳密に言えば、私の肩書きであるFortuneTellerとポピュラーな肩書きである占い師は異なりますが、ここではわかりやすくなるように占い師という職業に統一して説明しましょう。

あまり知られていませんが、占い師とは嘘をつきたくなる職業です。

大丈夫じゃない鑑定結果が出ていても、大丈夫だと嘘をつくことで安心させてあげたい… そんなふうにある種の優しさで嘘をつきたくなる場面が多いので、よほど用心しておかなければ占い師は嘘つきになるのです。

残念なことですが、その誘惑にとりこまれ嘘つきになる占い師が現代では多いものです。そのため、占い師の社会的ポジションははるか昔と比べるとずいぶんと下がってしまいました。

はるか昔には国の意思決定を司るほどの地位にあった占い師が“なんとなくうさんくさい職業”まで落ちた背景には、嘘への誘惑があったんですね。

そういうわけで、私は決して嘘をつきません。何を嘘と定義するかにもよりますが、私の心がNoと感じる嘘らしきものに関しては徹底して避けています。

それでは、例えばタロットの占いなどで鑑定結果が悪かったらどう伝えるのか? 悩ましいところですが、私はそのまま伝えます。というのも、本来、物事には良いも悪いもないためです。良くも悪くもない中立の事実をありのままに伝える。それで充分だと思っています。

ただ、中立の事実をありのままに伝えても、それを相談者がありのままに受け取るとは限りません。ですから、そこは相談者の状態を見てどう伝えるかを工夫しています。ネガティヴに解釈しないような言語表現で伝えたり、物事には良いも悪いも本来ないのだから恐れる必要はないことを丁寧に説明したり、私から相談者に伝わる波動を通して安心感を生じさせた上で伝達したり… その工夫こそが腕の見せ所だと言っても過言ではないでしょう。

私は占い師の社会的地位が向上することを願っています。その先駆けとしてFortuneTellerという肩書きで新たな占い師像のようなものを創っていけたらと思っています。占いをする側も占いを受ける側も、みんなが気持ちよく占いを楽しめる世の中を創っていきたいですね(*^_^*)


SENA


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