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「今までの恋がエスコートをしてくれたの」すべての恋をなかったことにしたくない

好きなウェディングソングはなんですか?
あなたはどの曲を思い浮かべますか。

気候の穏やかな秋(10-11月)は結婚式が多い時期のようです。今年はコロナ渦で状況が変わるかもしれませんが、わたしの友人・知人もこれまで秋に結婚式を挙げた人がいちばん多いです。

さて。わたしの好きなウェディングソングはというと、竹内まりやさんの「本気でオンリーユー(Let's Get Married)」や、Official髭男dismの「115万キロのフィルム」などの名曲と並び、間々田優(ままだゆう)さんの「小さなお姫さまの歌」という曲を思い浮かべます。

この隠れた名曲を、ご存じの方はどのくらいいるかしら……?

間々田優「小さなお姫さまの歌」

▲YouTubeなど視聴できるサイトが見つからなかったので、上記サイトからタイトル横の「🔊」印をクリックしてサビだけ視聴してみてね♬

2009年10月にリリースされた彼女の2ndフルアルバム『予感』に収録されているのがこの「小さなお姫さまの歌」です。

タイトルからドリーミーな雰囲気を感じる方もいるでしょう。
主人公の女の子が小さいころに描いた夢――お姫さまのような綺麗なウェディングドレスに身をあずける瞬間が描かれています。「どうしよう」と戸惑いを感じながらも、夢ではなく現実として“幸せなとき”を受けとめる。そんな気持ちを、間々田さんの芯のある歌声に可愛らしさも効かせて歌っています。

今日 初めて お姫さまになれるの

サビでは、主人公が憧れていたその瞬間をぱっと明るく歌いあげていく。

しかし、この曲はあふれるハピネスだけを歌っているわけではない。想いが交差する生々しい「未来」と「過去」も描いている。それこそ、わたしがこの曲を愛する理由。未来と過去に触れるいくつかのフレーズからひとつずつ紹介し、私が感じたイメージを綴ります。

▼歌詞はこちらで読めます

未来

必ず訪れる悲しみの日よ

生きていれば誰でも必ず「さよなら」をする日は訪れる。純白のドレスに身をまとう瞬間に、その日のことは考えたくない。

でも、終わりがあると意識するからこそ、いまこの瞬間が美しく輝かしいものだと深く感じることができる。さらりと聴き流せない、惹かれるフレーズから、そんな想いを巡らせました。

過去

今までの恋がエスコートをしてくれたの

この曲でいちばん好きなフレーズ。曲の世界観と重ね合わせながら、こんなことを考えました。

これまで「たくさんの言葉捨てて」、「たくさんの人を忘れて」「たくさんの時を流して」こようとした。今までの恋には、いくつかの実った恋、実らなかった恋もあった。身を焦がして「この日」が来るのを待っていた恋もあった。

でも、叶わなかった。

今までの恋からたくさんのことを学んだ。うれしいことや楽しいことだけではない。悲しみ、苦しみ、切なさ……言葉にならないたくさんの感情を覚えた。たくさん傷ついて、きっとたくさん傷つけてきた。自分の至らなさに何度も絶望して後悔した。

でも今までの恋はすべて無駄ではなかった。どんなに深い悲しみを覚えても「恋しなきゃよかった」と思うものは、ひとつもない。人生に確かに豊かな時間が生まれ、人間として大きく成長させたものもあった。

今の自分が在りこの場所にいるのは、これまでのひとつひとつの出会いによるもの。これまでの出会いや恋のひとつでも欠けていたら、きっと目の前の大切な人には巡りあえなかった。

だからわたしは、大切な人とともに生きることを決めるとき「今までの恋がエスコートしてくれた」と感謝を送れる人でありたい。すべての出会いも経験も、ひとつもなかったことにはしたくない。

この曲を最初に聴いたのは11年前。当時このフレーズから大切な気づきを得て、こんな想いを巡らせました。今聴いてもこころに鮮やかに響いてきて、そのときの想いを思いだします。


自分の歩んできた人生、そして待ち受ける未来の現実にも目を向け、素直な想いで「今この瞬間の幸せ」を受けとめる。
「小さなお姫さまの歌」という曲は、2020年の今も大好きなウェディングソングのひとつ。これからも、聴いていきたい曲です。


▼この曲が収録されているアルバムはこちら


リリース当時、このアルバムについてインタビューをさせていただきました。間々田さん、ありがとうございます!

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ゆるゆるとホットウイスキーを飲みながら、はじめて恋愛に触れるnoteを書いてみました。飲んだ勢いで書き、翌日まで寝かしたら恥ずかしくてお蔵入りすると思うのでそのまま公開しちゃいます。




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