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【漫画】キングダム最新巻(64巻)が良かった話

キングダム最新巻を読みました。

58巻辺りののキングダム・ファンタジーが受け入れられなくて、その後は不信感とまでは言わずとも、「キングダムは今後どこへ向かっていくんだろう…」という不安とともに読み進めてきたような気がするんだけど、この巻でその心配もなくなった感じがします。

64巻であった事は確かに凄惨だし、これが歴史上実際に行われてきたということは大変な悲劇であって、間違っても「良い話だな〜」なんてエピソードではないんだけど。

戦争の本質に踏み込むストーリー、それぞれの人生と人生観を持って生き本気でぶつかりあうキャラクターたちのやり取りに、「キングダム」で見たかったのはこれだなぁと(勝手な期待だけど)思ったのでした。

残虐なのは間違いないが将としても人間としても魅力のある桓騎、他人がどう思おうとそんな桓騎に惹かれる雷土や他の仲間たち、敗北から逃れられないことが分かっていながら桓騎に真っ向から対峙した守護神扈輒、将の暴虐を知りケジメをつけに最前線までやってきた秦王嬴政、立場抜きで唯一政と同じ目線で語り合える信。

登場したみんな本当それぞれに良かった。

個人的には桓騎と秦軍としての立場の狭間で奮闘する摩論が結構好きなんだけど、それを言うと「変わってんな〜」と言われる…
なんでや!お茶目で個性的やのに真っ当な常識的感覚持っためちゃ有能な中間管理職やろ!

…まぁそれはそれとして。

ちょっと気になったのが、雷土の亡骸が入っていたあの箱。

結構良い箱に入れられていたように思うんですが、あれは死ぬまで味方を売らなかった雷土に対して「敵ながら天晴」という敬意の現れなのか、それとも意味ありげに置いておくことで味方が発見した時に「もしや…」と思わせるためなのか。

中々かさばって重そうな箱を戦地まで運ばせるわけだし、司令官クラスが戦士した時に弔う棺を使ってたりするのかな。

次はついに桓騎vs李牧になるみたいなので楽しみです。


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