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「天才」〜石原 慎太郎

初版で読んだので再読。森元孝氏から「貴方は実は田中角栄という人物がすきなのではないのですか」との問いから執筆にあたり氏の研究を始める。角栄氏の一人称でつずられた日記のような体裁。そこにはコンピュータ付きブルドーザーといわれた力強さと聡明さはもちろん、子として、父として、男としての人間らしさがにじみ出ている。それは政治家でもあり作家でもある作者の氏に対する尊敬と憧憬から描かれていてあたたか。 すこし如何わしいが一級建築士ということも初めて知る。

「天才(幻冬舎文庫)」〜石原 慎太郎

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