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Weekly AR Review vol.14|進撃のクアルコムにスターウォーズARプロモ、そしてMagic Leap'1'

AR業界に身を置く人にとって、クアルコムは無視できない存在になりつつあります。

この間発表された新型SoC『Snapdragon XR2』は5G対応かつAR / VR専用であり、次世代のXRプラットフォームとして注目を集めています。

このニュースの他にも、いくつも興味深いニュースが報道されたので、今週も紹介していきたいと思います!

『Weekly AR Review vol.14』が取り上げるトピックはこちら⬇️

クアルコム、新型AR/VR用チップ発表!

クアルコムは、5G対応AR / VR専用の新型SoC『Snapdragon XR2』を発表しました。

AR / VRデバイスに搭載されることが想定されており、空間認識処理や画像処理において高い性能を持っています。

先代と比べ、CPU・GPU処理性能は2倍に、オブジェクト認識や3D再構築・深度検出などの処理速度が最大11倍になりました。さらに、世界初搭載となるカメラ画像から世界を識別する「コンピュータービジョン」専用のプロセッサを搭載しているため、高精度のトラッキングやARのオブジェクト配置が可能になっています。

クアルコム

これらに加え、 Snapdragon XR2は5Gにも対応しており、今後AR×5Gの領域で真価を発揮するかもしれません。実際、SoCの発表とともに『Qualcomm Snapdragon XR2 5G Platform』として新しいXR×AIプラットフォームを発表しています。

すでに、先代の「Snapdragon XR1」とそのベースである「Snapdragon 835」は、Oculus Questなどに搭載されており、同じシリーズの「Snapdragon 850」はHoloLens 2に搭載されています。今後が「Snapdragon XR2」が5G対応のARデバイスに搭載されることが期待されます。

*「Snapdragon XR2」はプレミアム向けと位置付けられており、先代の「Snapdragon XR1」は今後も生産を続けるとのこと。

さらに、クアルコムは「ポケモンGO」等のロケーションベースARコンテンツを開発するNianticとも提携を結んでおり、NianticのARプラットフォーム『Niantic リアルワールド プラットフォーム』を拡大する際に、『Qualcomm Snapdragon XR2 5G Platform』と連動して展開する模様です。

Nianticは独自のARグラス開発も公表しており、そのデバイスにも「Snapdragon XR2」が搭載されるかもしれません。

また、この2社の取り組みにはKDDIも参加しており、日本での展開も楽しみですね。

Kudan×フィックスターズ、ARの高速化に前進!

フィックスターズとKudanが事業提携を結び、SLAM技術とフィックスターズのソフトウェア高速化サービスを融合させる取り組みが始まりました。

フィックスターズはマルチコアCPU/GPU/FPGAを用いた高速化技術を開発している企業で、Kudanは人工知覚(Artificial Perception ; AP)技術を開発している企業です。

今回の取り組みにより、Kudanの提供する空間・立体認識技『KudanSLAM』とフィックスターズが提供するソフトウェアの高速化技術が融合され、自動運転やAR/VRコンテンツ開発への導入が見込まれています。

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Source:PR Times

高性能なSLAMを短期間で開発することが可能となることに加え、システム全体を最適化が可能になるため、AR領域においても活用される機会がありそうです。

『AR×AI』の分野は今後、システムの最適化や軽量化をするために注目を集めていく分野ですね。

AR×スターウォーズ、続々登場するARプロモーション

映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の劇場公開に合わせ、様々なプロモーションが行われています。その中のいくつかに、ARが使われているので、紹介をしたいと思います。

H&M原宿店限定で、ディズニーの「スター・ウォーズ」プリントを使用した没入型のAR体験『リデザイン・ラボ』が期間限定で実施されます。

ARデバイス(おそらくMagic Leap1)を使用しながら、約20種類の「スター・ウォーズ」のデザインの中からお気に入りのデザインを選択し、プリントするARを使ったオリジナルアイテムの製作を体験することができます。

”今回の体験は、商品のカスタマイズとオンデマンド生産を通じ、テクノロジーがどのように洋服に付加価値を与えるのに役立つかを示す好例となっています。”(H&Mジャパン代表ルーカス・セイファート氏)

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Source:PR Times

音響メーカーBoseは「スター・ウォーズ」公式アプリで独自の音声ARプラットフォーム「Bose AR」機能の提供を開始しました。

Boseの’音のARデバイス’「Bose Frames」やヘッドホン「NOISE CANCELLING HEADPHONES 700」などのBose AR対応製品を装着することで、360度サウンドによる臨場感あふれるスター・ウォーズの世界を体験できます。

今回のプロモーションでは、シリーズの中で代表的なシーン4つを360度サウンドで体験できるものです。エピソード4でのルーク・スカイウォーカーのライトセーバーの訓練シーンや、「フォースの覚醒」でのレイとカイロ・レンの対決などを'音のAR'で楽しめます。

Bose AR:9軸ヘッドモーションセンサーとGPS情報を使用し、ユーザーの現在地や向いている方向を把握。それらをもとにオーディオコンテンツを提供することで、現実世界を拡張するというもの。

近年、ARを宣伝・プロモーションに活用するユースケースが増えてきています。そして、グラス型デバイスの登場により、体験者の楽しみ方が多様化してきているように思えます。今後、どんなARグラスを活用したARプロモーションが登場するのか楽しみですね!

注目を集めるMagic Leapの今とこれから

Magic Leapに関していくつか新しいニュースがあったのでご紹介します。

まず、Magic Leapのデバイスの呼び名が変わりました。
これまでのMagic Leap One (正式名称:Magic Leap One Creator Edition)は今後、『Magic Leap 1』と呼ばれるようになります。

この背景にはOSのアップデートがあるようです。

Magic LeapのOS「Lumin OS」とSDKが新しく公開され、Lumin OSはバージョン0.98に、SDKはバージョン0.23にそれぞれアップデートすることができるようになりました。

このアップデートにより、音声コマンド入力の機能が追加されました。ぜひ、アップデート後のMagic Leap 1に「Hey, Lumin!」と話しかけてみてください。簡単な操作は音声コマンドで行えるようになるようです。

法人市場向けパッケージの販売もはじめ、価格は$3000ほどとなっています。これには、2年間の保険とプラットフォーム使用料、そして法人サポート等を含んでいます。通常の販売価格より$700ほど高くなっています。

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Source:UPLOAD

さらに、Magic Leapは「Magic Leap 1」の後継機『 Magic Leap 2』が開発段階であることも公表しました。発売は2021年を見込んでいます。

その一方で、こんな怪しいニュースもありました。

元従業員や関係者のリークによると、発売から6ヶ月まで(2019年2月まで)のMagic Leap 1の販売台数は、目標の10万台から大きく離れ、およそ6,000台とのことです。

また、新型機の開発も「根本的な技術的制約」のために遅れているようです。

これに対し、Magic Leapは「不正確で誤解を招くもの」として反論をしていますが、真偽は明らかになっていません。

今後のMagic Leapの動きが気になりますね。

XRアート展『INVISIBLE ART IN PUBLIC』の第二弾開催!

KDDIと渋谷区の共同プロジェクト「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」の一環で、12月11日(水)から15日(日)の5日間、渋谷の街全体を舞台に、XRで楽しむアート展『INVISIBLE ART IN PUBLIC Vol.2 “Synthetic Landscapes”』が開催されます。

2019年12月11日(水)より開催される電子音楽 × デジタルアートの祭典MUTEK.JPに合わせて展開されます。

ドラム、シークエンス、エフェクトといった独立したサウンドキットをユーザーがその場でMIXしながら、サウンドにシンクロしたビジュアルが空間上に浮かびあがります。渋谷の風景の上で、ユーザーが自由に音楽と映像をMIXしてXRを楽しんでいただけます。

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Source:PANORA

“「見えない」を価値に”をコンセプトに展開するこのイベント。

街中に配置された「STYLYマーカー」(QRコード)をスマートフォン・タブレットで読み取ることで、街頭で物理的制約から解放されたARアート作品を楽しむことができます。

業界の壁を飛び越えて

クアルコムやKudan×フィックスターズの取り組みを見ていると、AIの進歩が直接ARの進歩に結びついているように思えます。そして事実、AI×ARはすでに発展しつつある分野であり、今後も急速に成長してくる分野かと思います。

スターウォーズのARプロモーションではMagic Leap 1やBose FramesなどのARグラスを活用されていることからも、スマホの壁を飛び越えて、’ARデバイス’への関心が高まりつつあり、社会に浸透しつつあるのかな、と感じています。

AR Reviewでは、ARの領域だけでなく、AIなどの周辺領域との関連ニュースなど、領域を飛び越えたトピックも追って行きます!

ではまた来週!


過去に公開した『Weekly AR Review』は⬇️のMESON XR MAGAZINEから見れます!

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ARスタートアップMESON所属。『Weekly AR Review』を書いてます。
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