見出し画像

Weekly AR Review vol.12|渋谷PARCOグランドオープン!5階はAR広場!

今週もここ一週間のAR関連ニュースを見ていきます!

グランドオープンした渋谷PARCOにはXRを体験できる『SHIBUYA XR SHOWCASE』が設置され話題になりました!それに加え、AR関連のプレスリリースが多く出された週でした。

そんな中で『Weekly AR Review vol.12』が取り上げるトピックはこちら⬇️

渋谷PARCOの5階はAR広場?

11月22日にオープンした渋谷PARCOの5階には、ARで体験するバーチャルショーケース『SHIBUYA XR SHOWCASE』が設置され、VR/ARクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を提供するPsychic VR LabのARインスタレーションが展示されています。

VR空間デザイナーDiscont氏が手掛けるARインスタレーション「World’s end supernova」の作品や、「calif」と、グラフィックアーティストの「ステレオテニス」氏のコラボARコンテンツなどを楽しむ事ができます。

画像1

Source:PR TimesーWorld’s end supernova : Discont

画像2

Source:PR Timesー#califSHIBUYA : calif×ステレオテニス

この展示はGooglePlayとAppStoreにて配信が開始したSTYLY ARアプリの第一弾として展開されています。Psychic VR Labは2020年春までに、VR制作ツール「STYLY Studio」をAR向けに制作・配信することも予定しています。

さらに渋谷PARCOでは2019年11月22日〜24日の期間限定で、MRグラス「NrealLight」を装着して「NEWVIEW AWARDS 2019」ファイナリスト作品のARアートを楽しむ展示もされました。

KDDI社も協賛として入っており、5G時代の3次元空間でのアート体験を提供しています。今後、MRグラスを装着し鑑賞することでより楽しめるアート作品が増えてくるかもしれませんね。

画像3

Source:PR Times

NECのAR空間演出プラットフォーム

NECは独自の音響定位技術やAR技術を使った『空間音響MR』サービスのための空間演出プラットフォームの発表を行いました。

NECの『空間音響MR』は観光地や各種施設においてリアルとバーチャルを融合させた空間を演出するサービスです。NECは今年中のコンソーシアム立ち上げとプラットフォームの提供開始を予定しています。

音響定位技術を使うことで、顔の向きや移動方向に関係なく音源を空間に仮想的に固定することができ、周囲のモノから語り掛けられているような体験を提供することができるようになります。

そして、仮想的な境界を作るジオフェンスの技術を使い、利用者の位置情報に基づいて音声コンテンツの起動タイミングを制御することが出来ます。

この2つにAR映像を組み合わせることで、リアルの空間とバーチャル空間が融合した体験が可能になります。動物園の動物や文化遺産・史跡などを擬人化等の使い方が提案されています。

NECは、2020年度までの3カ年の中期経営計画の中で、ネットワークの強みを活かした新たな領域におけるサービス事業の推進を掲げており、ARの分野でも新しい取り組みを加速させています。

KDDI、渋谷の街を音楽プレーヤーに

『渋谷エンタメテック推進プロジェクト』の第二弾で実施された音のARサービス『Audio Scape』のイギリスのバンド「コールドプレイ」とのコラボが実施されます。

「Audio Scape」は周りの環境を解析し、それぞれのエリアの世界観・カルチャーに合わせた音楽の選曲・提供をするサービスです。

コールドプレイのニュー・アルバム『エヴリデイ・ライフ』の発売を記念して「Audio Scape」とのコラボが実施され、渋谷エリアの3カ所(渋谷のスクランブル交差点・宮下公園交差点・ペンギン通り)にて「Audio Scape by au」を起動することで、アルバムに収録されている曲を試聴することができます。

画像4

Source:PR Times

KDDI×Facebook、5G時代のパートナーシップ

KDDI とFacebookがARで提携を結びました!

Facebookの提供するアプリにXR技術を組み込み、KDDIが開発するSpatial Computingの技術と連携させることで、様々な企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、ビジネスの拡大をサポートする取り組みを実施する模様です。

この提携の一環として、5G時代の新しいショッピング・エンターテインメント体験を提案する『フューチャーポップアップストア』を2020年春に開設する予定です。

この「フューチャーポップアップストア」では、「Instagramアプリを活用したトライオンや商品購入」、「AI店員 (デジタルヒューマン) による接客体験」、「ARグラスやモバイルARを活用したショッピング体験」などの次世代のショッピングコンセプトを展開していきます。

現在、ARを使ったリテールは業界内で注目を集めており、AR技術を活用した次世代のショッピング体験を含んだ、リテールビジネスのデジタルトランスフォーメーションが加速しています。

*今週末開催されるARコミュニティイベント『ARISE#2』でも『Augmented Commerce Session』と題して、コマース業界でのAR活用についてお話をお聞きします。

ARプラットフォーム「ARaddin」提供開始

AI・ARを中心としたテクノロジーを使ったサービスを提供するツェッペリンが電通デジタルとKDDIと業務提携を結び、AR広告プラットフォーム『ARaddin』の提供を開始しました。

『ARaddin』はAR技術とAI技術を用いて、カメラが特定の建物を認識すると壁面などにARの動画広告がビルから飛び出てくるサービスです。

「ユーザー自身が積極的に見たくなる広告」をコンセプトに、ZEPPELINが独自開発しました。

「体験型エンターテインメント」として提供されており、ユーザーにパーソナライズされたコンテンツを創り出すことができ、ユーザーのエンゲージメントをより高める効果が期待されます。

画像7

Source:PR Times

また、ツェッペリンは広告費の一部をビル所有者が受け取れるビジネスモデルを提案しており、広告主とビル所有者をマッチングさせるためのプラットフォームサービスや、ビルの「所有比率」に準じて広告費を分配するサービスなども随時提供していく予定です。

もでる

Source:PR Times

今後、ARを広告に使ったユースケースが増えてくると思います。
そのときにコンテンツを載せるプラットフォーム・ビジネスモデルは重要になります。『ARaddin』はその先駆けになるのかもしれません。

MESON×博報堂、ARグラスを使った共有体験

MESONと博報堂DYホールディングスが「XR Kaigi 2019」にてARクラウド技術デモコンテンツとして展示を行います。

来週に迫った「XR Kaigi 2019」ですが、僕が所属するMESONからはMRグラス「NrealLight」「Magic Leap One」を使ったデモが出展します。

「NrealLight」と「Magic Leap One」を着用しながら、MESONが以前制作したARクラウドを使ったAR街づくりコンテンツ「AR City」を体験できるものです。

iPadではなくMRグラスで体験出来る今回のデモでは、MRグラスならではのユーザーインターフェイス異なるMRグラスでの共有体験を楽しむことが出来ます。

Source:Youtube

Ubiquity6のARアプリ『Display.land』

アメリカのARスタートアップUbiquity6周囲の世界をキャプチャし他人とシェアすることができるアプリ『Display.land』をリリースしました。

単にフォトグラメトリを利用してリアル空間をキャプチャするだけでなく、デジタルを合成することで、新しいクリエイティブのメディアになることが期待されています。

画像8

Source:Ubiquity6

Display.landはSNSの一種であり、Instagram等と似てはいますが、平面画像ではなく、立体的な3Dオブジェクトとして扱える点で一線を画しています。

今後、今のSNSに変わる、ARに対応したSNSが登場してくることが期待できますね。

Source:Youtube

今週末はARISE#2!

今週末にARISE#2がとうとう開催されます!

今回も豪華なゲスト・パネラーをお呼びして、AR業界の今の動きをお聞きするとともに、今後の展開を予測していただきます。

まだチケットを確保していない方はぜひ↓のサイトからご応募ください!


過去に公開した『Weekly AR Review』は⬇️のMESON XR MAGAZINEから見れます!

僕が所属しているMESONは「Spatial Computing時代のユースケースとUXをつくる」をテーマに掲げて活動しています。MESONの理念に共感して一緒に働いてくれるメンバー、プロジェクトをご一緒できる企業を募集中です!

僕のTwitterでARネタ投稿や『Weekly AR Review』更新のお知らせをしています!フォローよろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?