「子どもは親の所有物じゃない」について考える。
「私の子どもなんだから、私の好きなように育てる」と書いた昨日。
AIによって、ロシアの女の子の記事がオススメとして私に提示されました。
読めば、その子の両親は彼女が6歳の時から、生きた着せ替え人形・バービーにするべく、食事をコントロールし、専属トレーナーをつけてプロポーションをそれ様に近づけ、バービーと名乗るにふさわしいスタイルの管理をした、とあります。
母親は、バービー人形のような見た目の女の子が好きだった。そこで、自分の子どもにバービー人形のような服を着せた。バービーそっくりに仕上げた娘に何時間でもポーズをとらせ、世界が注目するモデルに育て上げた。リアルな人形として母親に寄り添うことで、彼女は母親の夢をかなえた。彼女は母親によって社会人として立派に生計を立てられるだけの収入も得ることができるようになった。今や30歳を超えているそうですが、相変わらずのリアルバービーっぷりで、このように育てられたことに本人は感謝している、とのことだから、このケースはWIN-WINでありましょう。
しかし記事には、外出する際、彼女はいつも親の承諾を得なければならず、自分の好きな服も着ることができない。男の子とデートしたこともなく、普通の大人が持つべき人生経験もない、と否定的なコメントが並びますーー
例えば私は、こんな風にその親を批判できるんでしょうか?
多少自分の趣味が反映されすぎている感はあるかもしれませんが、その親は子どものためを思って大事に育てたことは間違いありません。わが子が6歳の時、その子の適性を的確に見極めて、リアルバービーを目指したんだと思います。途中反発もあったのかもしれませんが、本人は現状に満足している。自立できるだけの経済力もつけた。それなのに、正直、彼女の育てられ方に何となく釈然としない、ちょっと「かわいそう」と思ってしまうのはなぜなんでしょうか??
「お母さんの好みを押し付けられて、子どもがかわいそう」
昨日書いたように、そう言われてわたしは気分を害したのでした。
にもかかわらず、お母さんの好みを押し付けられたロシアのバービーを、少し不憫に感じてしまう私の価値観の矛盾を、AIによって突かれてしまいました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?