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「チーム力」で思わぬ力を発揮する!〜テニス日本リーグ男子初優勝までの道のり〜

2018年度、女子2連覇、男子3位。
次の男子優勝は必然だったのかもしれない。

日本リーグ2回目の挑戦で3位となったことの評価は高かった。
しかし、全て女子のオマケ、祝勝会も出来ない悔しさは選手が一番感じていた。

次は「チーム力」で勝つ。そう誓った杉山監督はチーム作りに力を入れる。

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そもそも、「チーム力」とは何なんだろうか。

チームの全ての選手、監督が同じ目標を持ち、それを達成するために行動する。当たり前の事であるが、個人競技のプロスポーツにとっては、チーム戦は二の次となるので案外難しいものである。

特に選手として起用されない者のモチベーションは低くなり、チーム内で亀裂が生まれることはよくある話だ。
もちろん出場する選手のプレッシャーは計り知れないが、控えの選手のフォローをする方が、もしかしたらチームとして大事なのかもしれない。

キャプテンでありながら、今回なかなか出場機会のない岡村。杉山監督は彼にチームのまとめ役を託した。監督は遠くから全体を見て、あとは選手に全ての判断をさせたのだ。


絶対的エースLi Zhe不在の中の2ndステージ最終戦、最大のライバル三菱電機との対戦。
杉山監督は選手にダブルスのペアを決めさせることになる。
選手自身が考えてオーダーを組むことにより、控えの選手も含め今の自分の立ち位置を把握することが出来る。そんな意図があったかもしれない。
結果はなんと1位通過。”全員”で優勝したかのように喜んだ。

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迎えた決勝トーナメント。
1位通過でありながら、チャレンジャーの気持ちが強かったのは、見ていても感じ取れた。
決勝になると、我がチームより実績のある選手が山ほどいるのも、そう見えた要因である。

ステージを通過していくごとにチームワークはより一層高まり、チームメンバー一人一人が目標達成のために動くことができていた。控えの選手、出場する選手がそれぞれの役割分担が出来ていたのである。

決勝、2回目の三菱電機との対戦。
シングルス2の斉藤は敗退したものの、持ち味である応援を味方につけるプレーで、エースLi Zheに繋げる。

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準決勝では日本リーグで初めて敗退した姿を見せた、シングルス1Li Zhe。
「今日は絶対に負けられない」と意気込み、エースの意地を見せた確実なプレーで見事逆転勝利を果たす。

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1-1で迎えたダブルス。相手はアマチュアでありながら昨年のMVPでもある二人。
油断出来ない戦いであったが、竹内、中川は1-1は想定内、確実に準備は出来ていて余裕さえ見えた。応援を味方につけた二人は強く、数少ないチャンスを逃さずに優勝を決めた。

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どんなに強く、実力差があろうと、チーム力で勝てることを証明したのである。
応援に回った選手が、翌日声が出ないほどだったことが、それを物語っていた。

男子初優勝、女子3位。

次は「ONE TEAM」でアベック優勝を狙う。


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