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中国武術と格闘技の蹴り技の違い!!中国武術の基本的な蹴り技の解説!!

八極拳を始めとした、中国武術の套路(型)や招式(技)には、蹴り技が登場します。

これらの蹴り技は、現代の格闘技などの蹴り技とは用途や使い方が違います。

格闘技などで練習する蹴り技は、腰や軸足を回転させ、軸足のバネを使って打ち出す事が多いと思います。

下記は、格闘技などの蹴りのイメージ画像です。

1ハイキック1


しかし、中国武術の蹴り技は、腰を入れたり、軸足のバネを使って蹴る事は少ないと言えます。

また、格闘技などの回し蹴りなどでは、ハイキックと呼ばれる、上段への蹴り技が多いですが、中国の武術では、基本的に高い部位を蹴る事は、少ないと言えます。

もちろん、練習や套路(型)では高く蹴る事はありますが、本意ではありません。


下記は、格闘技の蹴りの、腰を入れる瞬間のイメージです。

2腰入れ

下記は、格闘技のミドルキックの軸足が回転しているところです。

3軸足回転

(著者は、一応、フルコンタクト空手やキックボクシングの経験者ですので、ある程度ですが、格闘技の蹴りを見せられます。)


下記は、中国武術の八極拳で運用する斧刃脚の画像です。

4斧刃脚


序文


前述の通り、中国武術の蹴り技は、使用するシチュエーションが格闘技などのように、離れた間合いや末端部での攻撃だけをする相手を、想定していないといえます。

この現代格闘技と、中国武術の蹴り技の練習目的の違いを、解説していこうと思います。

大きく分類すれば、3種類となります。

また、中国武術の練習において、初期に学び、全ての蹴り技の基準となる「高蹴腿」「斜高蹴腿」の具体的な解説も行いたいと思います。

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