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お歳暮を贈る【2021/12/15】

お世話になった方々へお歳暮を贈った。家庭を持ってから欠かしたことがない。虚礼だと批判されることも多い習わしだが、私の中ではきちんと社会の中で暮らしている「かたち」のようなもの。贈る形式が先にあって、心がついてくる。そういうこともあっていいのではないかと思う。

お年を召した方に何を贈ればいいのか。商品券では味気ないし。毎年贈り物の品が決まっているところはいいけれど、ちょっと変えてみようと思う方には、選ぶのが難しい。

煎餅などの硬いものやお酒などはNG。洋菓子もあまり召し上がらないとおっしゃっていたし…。

そんなときに頼りになるのが、百貨店のスタッフ。昨年も品定めに悩んでいたら、女性スタッフに「レンチンですぐ食べられるミニサイズのグラタンはいかがでしょう。料理が面倒だと感じるひとり暮らしのご高齢の方には喜ばれますよ」とアドバイスしてもらった。その通りに贈ったら好評だった。

今年もまた相談に乗ってもらおうと思っていたら、男性スタッフを案内されそうになった。「あの…女性の方がいいのですが…」と咄嗟に言ってしまった。後でこれはジェンダー差別だったのかもしれないと反省した。でも、家庭や家事などの相談は女性の方が話しやすい。より多くのノウハウも持っている確率は女性の方が高いという先入観があるからだ。

整骨院や鍼灸院でも、できれば女性スタッフに施術をお願いしたいと思ってしまうのも、どうなのだろう。日常の場面で自分の中に潜むジェンダー意識に気づかされた。

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