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とある日の日記と、手帳の捨てどきの話。

あの日から14日後のメモ

例えば、絵を描いたら楽になるのか、とか思う。
死ななければなんとでもなるっていうのは本当だなー。しなかったことを数えるのは胃にくる。
でも同時にされかのせいでもなんのせいでもないと思う。言いわけではなく、そしてだから兄のせいでもなく。選択は必ぜんなんだろうか、とさえ思う。けど
誰のせいでもないからこそ、きっと何かできたとも思う。でもそれを誰かや何かの所為にできるほど、感情的にはなれない。でも、できることはたくさんあったと思うほどにはうぬぼれている。そんな余裕なかったとも思うけど、でも、もし。
私もいけなかった、うん。
そして私も言い訳にしてたけど、おれがいなくなったら私が帰ってくるっていう理由で自分の死を正当化するんじゃないよ。それは望みかと受け取ったけど、私が家に帰らなかったのは兄のせいではないよ。ただ私が弱いからだよ。弱くていろいろ受け止めきれてなくて、自分を生かすために先を生きれるようになるためにまずは自分で生きれるようになるまで逃げようと思ったんだ。きっとこれは父や母のせいでもなく、私のせい。私のもんだいだ。
だから、兄のことだって兄のもんだいだって言えるけど、でももう少し何かできたよね、私たちは私たちのもんだいを棚上げしすぎで、本当にお互いバカだよね。母に責めてもいいと言われた時に出た”お互い様だ”は本心だ。
娘的には否定して泣ける方がいいんだろうけど…。
家族いっしょには私だって夢に見てた。安全策取りすぎたかな。中途半端きらいすぎたかな。29才という時期に意味を感じていたのは私だけじゃなかったのだろう。カウンセリングに行くのがおそかったのか。間に一通メール入れればよかったか。言ってもせんなきことだけど。
そして私はこれからどうしようか。


***



手帳って皆いつぐらいに捨てるのか。

そんなことを疑問に思う。

毎年、大切な情報は移し変えて捨てるのか?
それともずっと後生大事に持っておくのか?
引越しの時に捨てるのか?

嵩張るだけ嵩張る手帳の束。
けれど分厚いわりに中身は白紙のページも多い。

私の場合、思ったこととかは、別のノートや紙切れに書いたりすることもあるものだから、書類管理がカオスである。


この数日で、ツイッターにてダンボールで書類を整理している写真を見て
私もそれにならって、ダンボールを購入し、
本やら物やらを整理しはじめた。

このまま引越しできそうな感じであるし、
実際、整理ができたらしようと思っている。


その中で、思い出のものはこの箱に、医療の資料はこの2箱で、
などとやっていると、やはり手帳や書き物がかさばってしょうがない。
(手帳、同じ種類を使っていればあれだけど、年によってA5サイズだったりほぼ日手帳だったり様々だ。収まりも悪い。)


この数時間は手帳の束と向き合って、捨てるつもりで開いたが、
なかなかどうして捨て難く。
結局書いていないページは捨てて「嵩減らし」をすることで妥協した。


しかし過去の文章とどう付き合うか、どういう風に収めておくものか
誰かのやり方も聞いてみたいものであるなーと思う。


そして、最初に書いた上の文章は、
格闘していた書類の中で、
兄が亡くなった後にノートに書いていた日誌のようなものの一部だ。
本当になんとなく転記してみる。読みにくさはそのままに。


いろいろ文章は書いているけれど、
そういえばあまり日記を書く習慣はないなと思う。

ただ散文が散らかっているだけの方が多い。

だからこのノートの数ページ、ちゃんと日付が書いてあるのは私にとって
日記だったのだろうと思う。


このページを破って捨ててしまえば、
私がまた同じことを思うことがあっても
記憶を手繰ることはあっても
「本当にその時、そういう風に感じていた」は、薄くなってきてしまうから不思議だなと思う。

書き残していない部分は、だんだんとあやふやになっていく。


ただ、日付と文字を見れば、
ちゃんとこの時そんな風に感じていたんだなと、思う。
少し安心もする。記憶にあることは妄想じゃないことに。
(デジタルだといつのまにか改変することもあるから、そういう面はアナログの方があやふやさが少ない)


こういう紙。
手にとって目にしてしまえば、
忘れたくないなと思う。
捨てるのを躊躇する。

けど、きっと忘れてしまったところで、
本当は問題ないのだとも思う。

シュレッダーにガガガッと入れてしまったら
もしかしたらスッキリするかもしれない。

きっと必要がなければそのまま忘れられるし、
必要があれば思い出すのだろう。

そんなことを思いながら
でもなあ、と思いつつ、

ひとまずは
明らかにいらない、書類の束と向き合っている。



なんとなく了



果ノ子
(と、片付けをしながら中身を読みはじめて進まなくなる、そしてネットにてを出す、おきまりのルートに入っている、今時分。)
(私の場合、手帳、ノート、手紙、チケットとか思い出のもの、をバラバラに保管してしまっていたので、なんか始末に置けないバラバラさ。過去、ちょっと前、今、でちゃんと分けたいのだが。あー。)

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