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おかやまマラソン2023

ハッチです。
11月12日に今シーズンフルの初戦となるおかやまマラソン2023に出場しました。陸上経験ゼロ、走る事が大嫌いだった40代のおっさんなりに今回も試行錯誤しています。よろしければ最後までお付き合いください。

前走からおかやまマラソンに向けて

真夏の北海道マラソンに挑むため順調に練習が積めていました。ですが、道マラ1ヵ月前に右臀部を故障、さらにシンスプも併発、挙げ句の果てには外せない仕事が飛び込んでしまったため泣く泣くDNSに。
その後も故障が長引き、痛みを我慢しながらジョグで繋ぐ日々。走ることが楽しくありませんでした。
そんな中、ラン仲間でもある治療院のサブエガ先生に救いを求め、オーダーメイドのインソールを作成してもらいました。結果的にこれが大当たり。
走っても痛くならないし疲労感もない!感動!
みるみるうちに脚の痛みは引き、再度ランニングを楽しめるようになりました。

入谷式足底板

そして迎えた吉備高原ハーフではサブ100を達成でき、それなりの手応えを感じていました。

という現状を踏まえて、おかやまマラソンに向けて設定したテーマとレースプランは次のとおり。

【テーマ】
北海道マラソンで行なう予定だった、自分の実力テストを行なう。
【レースプラン】
サブ3.5ペーサーにピッタリ追走、30km以降は緩やかにペースを落として3時間40分切りを目指す。運良く脚がもてばそのままサブ3.5を目指し、タレてもサブリノ3時間45分切りでまとめる。

プランを元に作成したリストバンド型ペースチャートはこちら。

コースロスを600m見込み、42.8kmを3時間40分切りするペースチャート。右端列の数字はエイドの距離。

今シーズンはサブ3.5を目標としていますが、その実現可能性はどれくらいあるのか、見合った実力が備わっているのか、でもそれって実際走ってみないと分からないよね、って事で上記のテーマとペースを設定しました。

そして、レース2日前にはCoCo壱でカレーを食してローディング。

ビーフカレー400g+パリパリチキン+豚しゃぶ
川内スペシャル(小)

レース前日

朝から家族の用事に時間がかかり、受付到着は17:30。対応してくださったボランティアスタッフさんそれぞれに「ありがとう😊」と伝える。

夜空に浮かぶ🍑
3時間29分とは言わない奥ゆかしさw

ホテルにチェックインし、夕食後はいそいそと明日の準備。

新レース用チームロゴ入りシャツ
Tazzoさん製作ありがとう!
インナーファクトのウエストベルトが優秀
ジェル×4、2RUN×2、コムレケアゼリーと芍薬甘草湯、経口補水液350mlをラクに収納

誰しも悩むシューズ選びですが、熟考の末、吉備高原ハーフでサブ100を取ったメタスピードスカイ(無印)に決定。
これを読んで、3:40目標でスカイはオーバースペックやろ、と思ったあなた、安心してください私も思ってますよw
ですが今回のテーマは実力テスト。ハイスペックなレーシングシューズでどこまで走れるかを試すのもそこに含まれている訳です。何より軽量ですし。そして運良く脚がもてばワンチャンサブ3.5出来ないかな、というスケベ心も含まれてたりもします😎
ティクビと踵を擦れからガードする用のテーピングを寝る前にカットして準備。22時就寝。

おかやまマラソン当日朝〜スタートまで

5時起床。アミノ酸と2RUNを起きてすぐ摂取。シャワーで体を温めた後に、レース当日の朝食ルーティン「おはぎ」を2個、それに加えて赤飯おにぎり1個とバナナ1本、グレープフルーツジュースを完食。

もち米多め

擦れる場所にワセリン&テーピングで保護し、ウェアに着替えて出発。ホテルから現地まではスクーターでひとっ走り、6時30分到着。
ジップアリーナ内でレースシューズに履き替え身支度を整える。シューズ円陣の時間になったので集合場所へ向かうと、そこには一頭の🐮を中心に大勢の方々が集まっているではありませんか!
画角に収まりきらないシューズ大円陣✨

せっかく大勢集まってくださったのに、
あまりご挨拶できず😢すみませんでした。

お互いの健闘を誓い合い解散。ジップアリーナに戻り装備品の最終チェック。100均カッパを着用してから荷物を預けていざ出陣。
7時40分のランナーエリアオープンと同時に入場してからエリア内のトイレに行きます。なぜならオープンしてすぐは、エリア内に人がいないのでトイレもガラガラ、待ち時間ゼロで入れるのです。地味に去年の経験が活きます👍
そしてスタートブロック入場待ちの列に並び、7時50分のブロックオープンと同時にダッシュ。Bブロック2列目真ん中を確保します。
サブ3.5ペーサーはAブロック最後尾からスタートするという事前情報を得ていたので、狙いどおりの整列ができました。
しばらくは体力の消耗を防ぐため座って待機。
スタートブロックが封鎖されるとAブロック最後尾ギチギチまでランナーが詰まっています。実質Aブロックスタートやな、とニヤリ😎
そして目の前へ赤い風船🎈に3.5時間と書かれた緑ビブスのペーサーさん入場。
ここまで完璧だ!準備万端、あとは走るだけ!
走る前から心の中でガッツポーズ。
カウントダウンが始まり、心地よい高まりに胸を弾ませいざ号砲。

スタート〜5km

スタートロスは50秒。周囲にたくさん人はいるが1km行かない間に早くもキロ5で流れる。やはり実質Aブロックは展開が早い。
3.5ペーサーさんは2人。A氏・B氏とする。A氏はスラロームしながらガンガン前へ出ていく、かたやB氏は流れに任せてキープ。B氏に並び進行した方が良さそうだ。
序盤は直角コーナーが多いので、大回りにならないよう注意しながら走る。最初の給水は手前の大混雑を避け奥寄りで無事ゲット。ポカリ×2を飲み、水で口や手をすすぐスタイルで給水していく計画。気温が高くないとはいえ、過去レースでは脱水で苦しんだので多めに摂取する事に。
渋滞に巻き込まれず早々にレースペースで進行できたので、無理していないのに貯金ができた。
0〜5km:24分56秒 4′59/km
(予定:26分15秒)

6〜10km

前方約30mにA氏、後方約10mにB氏、その間にポジション取り。軽快に身体が動く。5km過ぎ、恒例のエンドレス「ヤングマン」が鳴り響くエリアに。今年は余計な事をせず省エネで行こうと決めていた、心だけで楽しもう!
…と唱えたのも虚しく、

「🎵素晴らしいっ!」「🎵Y M C A!」

身体が勝手に動く。秀樹感激。
これはこれで笑顔になれたからヨシ!
6〜10km:24分19秒 4′52/km
10km:49分15秒(予定:51分15秒)

11〜15km

A氏が随分と前方に離れる。その差100m程度。でもB氏は10m後ろにいるので無理に追わず巡航。ABの間にいれば問題ないでしょう。ペースコントロールを意識せずに走れるってラクだなぁとしみじみ。
15km地点手前のおかやまマラソン名物応援と言っても良い、佐藤鉄工所さんのベンチャーズ生バンド演奏。テケテケサウンドに手を振ってお礼。
11〜15km:24分26秒 4′53/km
15km:1時間13分41秒(予定:1時間15分50秒)

16〜20km

至って順調。身体は動くし呼吸も余裕がある。
給水ロスでペーサーから離されると追い付くのに脚を使ってしまうので「渋滞していないテーブルを選びサッと取ってサッと離脱。給水後はすぐにペーサーの位置チェック。同じ距離を保てている事を確認」して給水成功としました。
今回から速い方々がやっている、ハンドサインを出してからテーブルに寄る動作を実践。後続にアピールする事で無用な接触や急ブレーキが避けられました。あの動作、カッコいいですし笑
折り返し地点を通過し北上。この頃に前方を走るA氏に追い付く。恐らく少しペースを落とされたのだと思います。自分もそれに合わせて少し緩めて無事3.5トレイン🚃に乗車。A氏の真横に付けて大集団の混雑を避けて給水を取りやすい位置で走る作戦。B氏はまだ後方で控えている。
どうしても食べたかった白桃ゼリーを無事2個ゲット。超うまい!1個は苦しくなってから食べようとウエストベルトに収納。
16〜20km:24分52秒 4′58/km
15km:1時間38分33秒(予定:1時間40分25秒)

21〜25km

ハーフを1時間44分07秒で通過。予定より1分40秒貯金がある。ペーサーA氏がここからはイーブンで行きますと伝えてくれる。少しペースを落としていいんだ🤩とテンション上がる。依然として脚・呼吸とも問題なく、ペースを落とせた事でさらに余裕が出る。
23km過ぎには走るのが楽しすぎて自然と笑みがこぼれ出す。

マラソンた・の・しー✨😆

もしかしたらこのままペーサーについて行けるんじゃね?いやいや、そんな甘くないから気を引き締めて(ニヤニヤ)という脳内の一コマを楽しみつつ進んでいく。
21〜25km:25分01秒 5′00/km
25km:2時間03分34秒(予定:2時間05分00秒)

26〜30km

楽しんでいたのも束の間、異変は突然襲ってきた。26km過ぎに左ふくらはぎに攣りの気配。急いで芍薬甘草湯を手持ちの経口補水液で流し込む。ペースは維持できているので攣らないよう慎重に走る。徐々にキロ5維持がキツくなってきた。
そして、28.7kmの給水で前を行くランナーとゴチャついている間に、ふと顔を上げるとペーサーA氏に大きく離されてしまっている。

しまった、やらかした!

それでもB氏は後ろにいるんでしょ?と思って振り返ると、

いない!なんで!?

前方をよく見るとAB両氏がほぼ並んで走っているではありませんか。B氏が追い付いていた事に気付いていませんでした。
無理に追うと脚が完全に攣ってしまうと判断し、サブ3.5チャレンジはこれにて終了。3時間40分切りに目標をシフトする事に。
26〜30km:25分18秒 5′03/km
30km:2時間28分52秒(予定:2時間29分35秒)

31〜35km

30kmを通過、さあここからがマラソンだ。この後は5′30/kmで粘れば良い。岡南大橋を駆け上がり、橋の上で有森裕子さんにハイタッチ。気持ちを入れ直す。
おかやまマラソン名物ラーメンエイドは今回も華麗にスルー。
そして迎えた因縁の33km地点。去年の初マラソンではここで左膝に激痛が走り、ペースダウンを余儀なくされた場所。少し緊張感に包まれながらも無事通過。

どうだ、去年の自分!
今年の俺はお前を超えたぞ!

嬉しくてちょっと泣きそうになる。
31〜35km:27分34秒 5′31/km
35km:2時間56分26秒(予定:2時間57分05秒)

36〜40km

左ふくらはぎに加え右も攣りそうな危険な予兆。36km過ぎてからはいよいよ身体もキツくなり、ペースの維持が困難になる。貯金を使い果たし3時間40分切りも厳しくなってきた。
予定では5′30/kmに「落として」ラストまでクルージングのつもりだったが、5′30/kmに「落ちて」しまったので余力が無い。6′30/kmをキープするのが精一杯。コムレケアゼリーやカフェイン入りのジェルを摂取し、何とか必死にもがく。
河川敷区間を終え新鶴見橋を渡っているとき後ろから「ハッチさんファイト!」と声がする。
つよぽんさんだ!
その姿は余力のある表情で至って軽快。
「ファイト!」と声を返してその背中を見送る。
去年はひゅうまさんに、今年はつよぽんさんに声をかけてもらい、香川勢とのご縁を感じる。
36〜40km:31分58秒 6′24/km
40km:3時間28分24秒(予定:3時間24分35秒)

41km 〜フィニッシュ

おかやまマラソン真の難所と思っている、万跨線橋に差し掛かる。行きは軽々上ったのに、帰りはまるで壁だ。歯を食いしばりただ耐える。下りの衝撃はあえて前腿で受け止めてふくらはぎを守る。
41km地点で沿道から
「おとーさーん!がんばれー✨」
妻と子供達が初めて応援に来てくれている。事前に応援を頼んでいたので、そこにいるのは分かっているけど嬉しいものは嬉しい。ヘロヘロのカッコ悪い姿を見せてしまったが、無理やり笑顔を作って応える。
ようやく見えたシティライトスタジアム。トラックに入りラスト100mで気持ちだけスパート。
FINISH:3時間43分02秒(ネット)

バッタリ会ったるーさんに撮ってもらう😊
立ち止まると体のあちこちが攣る😇

振り返り

スタートまでの段取りから30kmまでは、事前に練ったプランどおりに進める事ができました。また、コースロスを想定より少ない400mで収められたのは、
・前方からスタートできたので、スラロームして追い抜きする必要がなかったこと
・去年の経験からコースやエイドの位置を把握していたので、ロスの少ない経路を意識して走れたこと
による成果だと思います。

想定と違ったのは、ハーフ通過時点で2分近い貯金ができたこと、26km過ぎで足攣りの予兆が出た事の二点です。
ペーサーさんを全信頼してついていくと決めていましたが、今の自分には前半で貯金を作って押し切るほどの脚はありませんでした。
脚攣りは若干オーバーペースだったからなのか、それともメタスピードスカイの反発に耐えられなくなったからなのか、若しくはその両方が原因か。
いずれにせよ、根本的に距離走が足りていない事は明白です。練習では最長で吉備高原ハーフまでだったので、当然といえば当然の結果といえます。
まとめると、作戦は当たったが単純に距離耐性不足、といったところですね。
今大会のテーマである「実力テスト」として挑んだ結果、現状の実力の把握ができ、次にどのような練習に取り組んでいけば良いのか浮き彫りにできたことは最大の収穫です。

とはいえ、PBを11分更新しサブリノ、初フルから計4走全てでサブ4達成と歩くことなく「完走」出来たことは素直に喜びたいです。

そして日頃からフォロワーの皆さんに応援していただいた事が力になったのは間違いありません。苦しい時にでも、良い報告がしたいという一心で奮起できました。本当にいつもありがとうございます。

最後に、沿道からの応援、ボランティアやスタッフの支え、そして近隣にお住まいの方々の理解無くしてマラソン大会は成し得ないことを改めて感じました。
「走らせてくれてありがとう」
関わってくださった全ての方に心から感謝します。

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