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養育費未払いの審判を途中でやめた話


一昨年から現在まで、養育費を勝手に減額されています。

未払いの月もあったので、がんの長期療養中の生活が不安になり、休職のタイミングで養育費の調停を起こしました。


調停では相手方は出頭せず、謝罪の手紙が送られてきました。

その時点で私は、相手方を許して一部条件を飲もうか考えました。

しかしそこで折れたら相手方の思うつぼだ、離婚時と同じことを繰り返してしまう(離婚時に不貞の慰謝料請求をしたが相手の言い分を聞き入れて取り下げた)、弁護士費用が無駄になる、と思い、戦うことを決意しました。


相手方が出廷しなかったため審判へ移行し、そこで何度も反論してきましたが、こちら側の主張が全面的に認められた判決が出ました。


が、控訴をしてきました。


さて、これはなぜなのでしょうか。

相手がどうこう、という視点ではなく自分に視点を向けて考えてみました。


この時の私の思考は、

・とことん追い詰めてやろう
・子供のためのお金ぐらい払わせたい
・ここで相手の提示した条件を飲むと弁護士費用が無駄になる

というものでした。



これの何が問題なのか?考えました。

・とことん追い詰めてやろう
 ⇒戦って相手を苦しめてやろうという思考なので相手も戦ってくる。相手を追い詰めようとする思考が自分を苦しめている。そのため、弁護士さんから連絡がくるたびに過剰なストレスで身体が震える。

・子供のためのお金ぐらい払わせたい
 ⇒相手にやらせたいことは自分がやっていないこと。私自身がまず子供のお金をもっと貯められるようになることが最優先。

・ここで相手の提示した条件を飲むと弁護士費用が無駄になる
 ⇒弁護士費用を相手からのお金をあてにしている時点で責任感がない。

相手から奪ってやろう(未払い分の養育費)という思考が自分に返ってきて、お金(弁護士費用)が奪われている。


前回のnoteであれほど貧困したひとり親について偉そうに書いていたくせに、私自身もまだまだ責任感が足りていませんでした。

責任感も足りませんし、奪ってやろうという思考が強いです。

また、今できることを精一杯やれているか?と聞かれると正直NOです。

些細なことですが、体調のことを理由にやっていないことがたくさんあります。

私のように、自分との約束も守れないような人の周りには、そういった人が集まってきてしまうんですよね。

結果、このような形で自分の思考が返ってきて、控訴をされたのだと思います。



私は常に人は鏡だと思って生きています。

相手を責めれば自分も責められるから、相手を責める前に自分自身に返して考えていこう、そう思っていました。

しかしながら、今回は相手を責めてばかりいました。


審判というものは自分の意見を主張する場なので私の行動に間違いはありませんし
養育費は子供の権利なので請求したっていいのですが、
円満解決を望んで長期的な視点で考えるのであれば、ここで相手方が主張する条件を飲んだほうが良いのではないか。

考えていくうちにそう思うようになりました。


現に、調停の申し立てをしてから、相手は提示してきた金額を毎月欠かさず振り込むようになりました。

正直、額は低いですが毎月コンスタントに支払われるようになったのは、このように申し立てをしたからです。

申し立てをした甲斐は一応ありました。


弁護士費用でトータルマイナスですが、経験を買ったと思うことにします。

このような形で奪い取ったお金なんて、悪いものしか憑いてなさそうですし。

相手方が納得して支払っているお金以外は、貰えなくて結構だと思うことにします。

納得して払わせてこそ、こちらが一番求めている【親としての責任】というものを果たさせることができますが、これじゃ期待出来ないので。



この一件で思いましたが、世の中で争い事がなくならないのは、お互いがお互いの正義をぶつけ合うからなんでしょうね。

人それぞれ正義があって、守るものがあって、今回で言えばそれがたまたま私の方が”子供”という大きな存在がいたから世間的には認められただけであって。

でも、自分の正義をぶつける前に自分のやるべきことをやって、自分の人生に責任を持って生きていけば、こんなことで争うこともなかったでしょうし、争うのが馬鹿らしくなりますよね。



いつも考えていることですが、自戒の意味も込めて。。

自分が変わっていけば、相手もお互いを取り巻く状況も変わるかもしれない。

たとえ変わらなくても、自分が精一杯変わる努力を続けていけば、別のところで花開くかもしれない。

この努力は絶対に無駄にはならないし、自分自身を成長させることは子供にもいい影響を与えられる。

そう信じていくことが大切なのかなと思います。


私のこの選択がどう転ぶかは分かりませんが、改めてひとり親として生きていく覚悟を決められたいいきっかけになりました。



ちなみに、

相手方のことは正直もうなんとも思っていません。

会ったって平気ですし、会わなくても平気です。

相手の育った環境や性格を理解しているのと、息子の性格が相手そっくりでとてもいい子なこともあり、本来はとても優しい人だということも知っています。

私は、元旦那と出会ってから精神的な面や仕事への向き合い方など、色々なことが大きく変わったと思っているのでむしろ感謝しています。

彼から学んだことはとても多いです。

なので、子供は私がしっかりと育てるからあなたは好きに生きたらいいよ、と思っています。



何よりも、私には最高の息子がいます。

お金には代えられない、大切でかけがえのない存在がいます。

それだけで幸せなのです。

息子と暮らす日々の方が、何よりも尊いです。

お金を出し渋って自分のためにしか生きられない人には、決して味わうことのできない幸せを私は手にしているのです。



子供と穏やかな生活を送るために、もう争い事はやめにします。



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