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部下への仕事の任せ方がうまくできてないと悩んだ時に、役立つ3つの要素の捉え方

みなさん、おはようございます。ハタノです。

今、うちの会社には60名近い社員がいて、リーダーと呼ばれる管理職は8名ほどおります。

うちの会社は「放牧型」といっていいほど、細かいルールや、あれしろこれしろと言った指示は多くありません。そのため、特にリーダー層は、割と自由に裁量で業務ができるという傾向があります。

しかし、その代償として、上司も部下もたくさん考え、社内外で情報収集をし、他者とコミュニケートしながら物事を進めていく、ということを求められているような気がします。

(この件の良し悪しについては、また今度触れます。)

さて、先日リーダーの一人と話をしていて、私が「部下には、相手によって一人ずつマネジメントのやり方や、コミュニケーションの重点を変えて、細かくチューニングしながら、全部相手に合わせながら仕事を任せてるよ。」と、説明したら、結構、驚かれました。

つまり、その人は、マネジメントの本などを読みつつ、独自に勉強しているようなのですが、そういう本にはよく、良いやり方はこう、みたいな決めつけごとが書いてあって、その人も、自分なりに、まず「一つのやり方」を身につけようと考えていたようなのです。

しかし、前提が「相手によって、すべてやり方違う」となると、どうやって対処していいか、というのがわからなくなった。ということのようです。

たしかに。

そして、私もその理論や対処法については、自分で身につけたものなので、細かく説明したり、ましてや教えるということは、してきませんでした。

ということで、前振りが長くなりましたが、もしあなたが最初に部下を持ったらどう考えて、仕事を任せて育てるのがよいか。というのを、私なりの解説を書いてみました。

部下にやって欲しい仕事に対して、その人の状況の組み合わせは大きく8パターンある?


■まずそもそも、なぜ仕事を任せるのが難しいか。

仕事を任せる上での前提は、上司の方がスキルが高いか知識が多く、部下の方が低い(少ない)ことが多いため、多くの問題は、部下のスキルや経験不足からやってきます。上司からすれば自分が思っている以上に相手はできないと感じられるため、どのように任せればよいか、という話になります。

でもこれ、実は、何も考えずにその仕事に必要な、スキルや知識を先に身につけてしまうってのが最短ルートなのですが、なにせスキルや経験がないので、そう簡単には引き受けてくれないし、身にもつかないのです。

■3つの要素(視点)の分類

まず、挙げたい要素(視点)は3つです。

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その人に仕事をこなすための「スキルや知識」があるかないか、その人に「自信」があるかないか。その人に「不安」がない(安心)か、強い(不安)か。

こちら、ある、ないの組み合わせすべて挙げると、
2パターン×3つの要素あるので、組み合わせは8パターンになります。

この8パターンを表にしてみました。そして、それごとに対策を考えてみました。

スライド2

これを見てもらっただけでわかると思いますが、同じ性格の人でも、仕事の内容や状況によって、組み合わせが異なるので、その人へのアドバイスって全然変わってきますね。

これが、さらに5人ぐらい部下がいてそれぞれに仕事を任せるとなると、バリエーションは40になりますから、上司は、細々と伝え方・任せ方・コミュニケーションをそれぞれに変えていく必要がある(変える方がスムーズ)、ということになってきます。

スキルや知識を身につけるための、良い流れと、悪い流れ

それで、部下にどうやって新しいスキルや知識を身につけてもらいながら仕事をやってもらうかですが、理想は、「エネルギーが増える流れ」

スライド3


まずは何も考えずに、純粋にスキルや知識を身につけることだけをやる→その結果、できることが増え、自信がつく、→その結果ちょっと状況に安心する→成果が出る。

これが良い流れです。

しかし、うまく言っていない時は(スキルがないことに対して、)不安が強いため、自信がもてなくなってきてる。自信を無くしているので、スキルを身につけるという行動に出れなくなる。

スライド4

という悪いの流れです。

人は、このどちらにも行きがちです。そして仕事の種類や内容によっても変わってきます。

状況判断に基づいた、アドバイスが自然と出てくる。

結局その人の状況をよく見ることが大事

私は知識教育はあまり好きではないので、マネジメントのやり方を覚えるよりも、パターンにあてまるような考え方を身につけて、都度考えてやる方ことをおすすめしています。

さておき、、任せたい仕事に対して、その人の現在の状況をよく観察して、見極めた上で、仕事をこなすために必要な知識やスキルがだんだん身につくような流れで、任せていき、自信をつけさせていく。

これが大事だと言えます。

また、

やったことがないことでも、できる!と自信がある人ですと、割と楽に、努力が促せるから、やらせてみる。

という展開で、身につき具合に合わせて、仕事を任せていけますね。

なので、未経験であってもやってみようと思える人や、過去に達成感があり、自分の中に軸ができている人は、有望と言えます。

厄介なパターン

スキルも自信もあるのに、不安な人っていうのも一定存在します。これは性格的な話なので、安心感を与えるコミュニケーションが大事かなと思います。

それと、スキルもないし、自信もないけど、不安もない、というおそろしく無意識、無邪気なタイプもいます。実は、この人が、組織の中に一人いると、その人のノーテンキな発言によって、チームがかなりかき乱されるというのも、過去にも何度も経験しています。

こういう時は、この人と今置かれている状況を話し合ったり、気持ちを伝えたり、意識を持ってもらうところからスタートってなるかなと思います。

■諦めも肝心

スキルも自信もなく、そして不安な状況にある。こういう時もあり得ます。この時は無理せず撤退して別の人に頼みましょう。またしばらくすればチャンスもあるでしょう。

以上のようなイメージを持つことによって、状況判断によって、適切なアドバイスや仕事の任せ方が自然にできるようになるかなと思います。

まとめ

繰り返しますが、ネット上のサービスの充実によって、知識やスキルはインスタントに身につけられたり、人に任せたりできる時代ですから、部下をマネジメントする知識を覚えるのではなく、考え方のバリエーションや選択肢の多さを知って、自分で都度考えてやることやり方がおすすめです。


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