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『オープンする』『オープンさせる』…自動詞・他動詞は難しい

いろんな施設やお店がお客さんの受け入れや営業を始めることを「オープンする」と言いますよね。

(いらすとや)

この「オープンする」という「外来語+する」の形の動詞は、自動詞にも他動詞にもなります。
「お店がオープンする」と言えば「お店」が主体(主語)なので自動詞
「お店をオープンする」だったら、「経営者が」を補って、その「経営者」が主体(主語)であり、「お店」は目的語なので、他動詞というわけです。
この自動詞と他動詞の使い分け、結構微妙で難しい部分があります。
テレビニュースの原稿などでも、よく混乱していますね。

そして、最近ときどき耳にするのが「お店をオープンさせた」という言い方。
ちょっと聞いただけでは問題なさそうですよね。
「させる」というのは「使役」と言って、主体がほかの何者かになんらかの動作をさせる場合に使います。
「(経営者が)お店をオープンさせる」という言い方は、「お店」を主体にした自動詞「オープンする」を使役の形で使っていることになります。
前記のように「経営者」が主体だったら「お店をオープンした」と他動詞として使えばいいので、「オープンさせた」とはなんだか持って回った言い方に聞こえます。

間違いではないし、誤解を招くわけでもないのですが、なんだかすっきりしないと思うのは私だけでしょうか?
(毎度「気にし過ぎ」で申し訳ありません。)

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