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『ナント!撲滅令』

テレビのニュース番組で放送する原稿(台本)を最終チェックするが仕事の一部でした。

そこで出した御触れが「なんと!撲滅令」。文章の中に出てくる「なんと」という言葉を徹底的に削除しました。10年以上前のことです。

「原稿に出てくる『なんと』の90%以上は不要である」と言ってました。

(ほんとは「100%不要」と言い切りたいところですが、まあ10%程度はお目こぼしして残しておいてもいいかな、という感じ。)

「なんと!」と聞くと、テレビショッピング・通販を思い浮かべる方も多いと思いますが、そういう「売らんかな」の番組・コーナーではなく、普通のナレーションでも「なんと」を連発する書き手は結構いました。(今もそんなに変わってないと思います。)

今度テレビ番組で「なんと」と言ってるのを耳にしたら、「この『なんと』は本当に必要だろうか」と考えてみてください。多い時には30秒に1回くらい出てきます。

もちろん、「なんと」があってもそんなに害はないんですが、ある意味「驚きの押し付け」だと思うんです。「ほら、ここは驚くところですよ!」と視聴者に強要しているというか…。

文章を書く教育を受けたり、訓練している人は安易に「なんと」を使ったりしないと思うんですが、自信のない人ほどこうした言葉を連発するような気がします。

以上はあくまでニュース・情報番組についての話で、バラエティー番組で分かった上で使う「なんと」については、そんなに目くじら立てる気はありません…。

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