さみしいのはどっちよ

ある日、仕事から帰ると、近所にあるドラッグストアのビニール袋にいっぱいのお菓子がキッチンに置いてあった。


(子どもたちはお小遣いを少しは持っているけど、こういう使い方はしないのを私は知っている)


「これ、どうしたの?」

子どもたちに尋ねると、、、

「お父さんから電話がきて、お菓子を買ってあげるから◯◯まで来てって言われたから、行って買ってもらった」

◯◯は、歩いて5分しないところにある。


保護者である私がいない時間に子どもたちを家から外に呼び出したことに、モヤッとした。

実は、これが初めてではなくて、前にも同じことがあった。

その時、私は元夫にお礼のラインも何もしなかった。

たった5分の道でも、何かあったらどうするつもりなのか。


お菓子で釣るというやり方も嫌だった。


だけど、子どもたちが(お菓子に釣られたにせよ)会いに行くぶんには、まぁいいか…と思った。

親権は無いけど父親ではあるし、会いたくなければお菓子があっても行かないだろうし。

それに、私の許可なく会うことを禁じるような約束も離婚時にしていない。


しかしそれから数日に1回、元夫は子どもたちのスマホに電話を掛けてくるようになったらしい。

子どもたちの声を聞いたり、近況を知りたいみたいだ。


今日も電話が掛かってきたようで、上の子が対応していた。

切ってから「お父さん、なんて言ってた?元気かって?」と聞いてみた。

そしたら「さみしくないか?って聞かれた」だって。

下の子も「そういえば私も、時々お父さんから電話が来て、さみしくないか?って聞かれるよ」と。



さみしいのは、多分、元夫のほうなんだろう。

それか「(パパがいなくて)さみしい」とか、言われたいのかな。


それとも、さみしい思いをさせている(留守番させながらフルタイムで働いている)選択をした私を、悪者にしたいのかな。


子どもたちは「さみしくないか?」という問いかけに「別に」と答えているみたいだけど(笑)


元夫、一体なにを考えているのやら。

子どもたちへの想い入れが尽きて「養育費、払うのやーめた」になるのは困るから、あまり否定しないほうがいいとは思うけれども。

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