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同行ショッピング体験記 <人柄写心家 丸山嘉嗣さん>


さあ、次、どこいこう。

2024年3月、1年のビッグプロジェクトを終え、先がまっさらになっていたとき。
人柄写心家 丸山嘉嗣さん(つぐさん)に、写真撮影をお願いすることにしました。

つぐさんの撮影を受けるのは、1年ぶり、2回目。
一般女性が自分でも知らなかった自分に出会い、意識が変わっていく、ファンの多い体験です。

定点観測のように受ける人が多いとは、聞いていました。ただの撮影ではなく、人生を大きくシフトさせる人がいることも、知っていました。

撮影をお願いするなら、そろそろかな。
撮影場所の候補も提案してもらっていました。
が、なんかしっくりこない。

初めてお願いしたときは、
「抵抗があったSNS投稿を始めて、殻を破りたい。写心に背中を押して欲しい」という思いが、はっきりありました。撮影後の意識の変化は、凄まじかった。

2023年4月、はじめての撮影。
「今までわたしって思っていた人って誰だったんだろう」
そう思うくらい、はじめて会う自分の表情にあふれていました。


内面のことも含めて率直に投稿できるようになり、ずいぶん変化してきた。
今回あるのは、もっと外に広がっていくフェーズかも、という予感だけ。具体的にどうなりたいのかは、まったく描けずにいたのです。

そんな中、つぐさんからもらったのが
「服から決めてみたら?」という、同行ショッピングの提案。

その手があるのか。

先が見えなさすぎる中、同行ショッピングを頼むのか。請負ってきた仕事を手放したばかり。安くない額を、撮影という非日常のための服に、投資する必要はあるんだろうか。逡巡。

でも、1年間つぐさんのあり方に触れ、写心を撮る側のことも学びました。そこで知ったのは、1枚の写心に、その人らしく生きられるような願いが込められていること。写真は折に触れて見たくなり、ときに一足飛びの意識の変容をもたらすこと。どんな服を着ているかも大きく関わっていることでした。

そして、つぐさんに撮られてきた方と、SNSでつながったり、実際にお会いして、私は次々ファンになっていったのです。魅力で輝いていて、人間的で、愛されていて。そうなるまでに何度も撮影を受け、時に服の提案から受けていることも、お聞きしていました。

ならば、ぜんぶ、お願いしてみよう。
こうして、同行ショッピングをお願いすることになったのです。



1.  ショッピング前の問いかけ


当日。東京駅の丸ビルにあるスターバックスで待ち合わせ。

事前にやりとりしていたのは、1年前のように、海での撮影がいいなと思っていること。
でも、1年前と違った『解放』をテーマにしたいことでした。

1年前、由比ヶ浜にて
このときは、「過去からの解放」のイメージ。
今回は「未来への解放」がテーマになりました。


この先どうしていくのがいいか、私の頭にモヤがかかっているのは、日々の投稿で伝わっていました。

打合せというには、ゆるりとした雰囲気で、ショッピング前に話をすることに。通常は、今の状況、過去にあったこと、未来をどう描きたいか、といった話をするそうです。私はというと、打合せがあることすら忘れて、最初お茶するんだな、くらいのノー天気さ。が、スッと言われた問いかけに、言葉が詰まりました。

「何をそんなにためらってるの?」

そう、「つぐさんの問いかけは、どきっとする」「見透かされてる感じがする」という声を耳にすることがありますが、私も例外なく核心を突かれ、しばらくあー、ゔーと唸っていました。笑 急かすでもなく、ときどき笑いながら、待ってくれていた気がします。

先に進むのが怖かったのです。新しいことをしようとして、心身のバランスを崩したくない。この経験でできることがある気がしない。でも、何かを変えないと。

そんな中、こうした本質的な問いを投げてもらえる機会自体、貴重なこと。問いをもらいにいくだけでも、大きな発見があると感じます。

うーん…としばらく経ったとき、自分でも思ってみない方向から、ためらう理由に行き当たりました。仕事のことではなく、育った環境のこと。喋りながら、思いがけないことがつながり、自然と泣けてきました。そういうことだったのか、って。

誰かに相談するときには、ビジネスだったり、心理学だったり、相手の専門性の範囲で相談する気がします。そして、相手が人として持っている枠組みや、許容度にも、影響されると思うんです。「この人にこんなこと言ったら、変って思われそう」というようなことに。

でも、写真という世界も、つぐさんという人も、枠組みから自由なのではないかなと、この1年で感じています。

そのスケールの大きさに、心もとなさを感じたりもする。でもだからこそ、自由に人生を考えてみることができる。結果、人生トータルでNEXTステージに乗せられる。つぐさんへの行列が絶えない理由がまた一つ、分かった気がしました。

この後「本当はどうしたいの?」という問いかけももらいましたが、うまく思い浮かべることができず。なら、服見ようか、ということになり、丸の内の路面店へと向かいました。泣く予定なんてなかったから、こんな顔でショッピングか、と思ったけど、まあいいや。


2.  未来の"わたし"の提案


いくつかのお店を回り、試着した服は5種類。迷いなく「これは?」と提案していただきました。まったく違うテイスト。中には、ハンガーにかかっているときには布切れにしか見えず、これ?と思った服もありました。笑 着てみると、どれもピッタリ。

購入したのは1点でしたが、提案してもらう服のバリエーションが広く、未来の自分の可能性が広がったようで胸躍る体験でした。この振り幅は、撮影の服を選ぶ、というシチュエーションならではな気もします。

リラックスムードのリネンのシャツとスカートのセットアップもあれば、セミナーに着ていける、ドレッシーなブラウスとスカートもあったり。布切れに見えた服は、着てみると身体に吸い付くような、ラインの綺麗なドレスになって。この提案1つ1つにも可能性を広げてもらえたなと思います。こんな私にもなれるんだなって。

お店に入るや否や、私ではなくつぐさんに、満面の笑みで挨拶をする店員さんもいました。ちょっと可笑しかったですが、それだけ、たくさんの未来の服選びに立ち会ってこられたことを、思わされました。

選んだのは、最後に見た、チューリップ柄のワンピース。


実はこの服、まったく、選択肢にないものだったんです。素敵だけど、どこで着るのかも想像がつかないし、派手に見えるのに抵抗がありました。「リラックスしたい」という気持ちを投影した、リネンのシャツとスカートのセットアップが気に入って、すっかりそれがいいと思っていました。

一旦お店を離れて、そのことを伝えると、つぐさんは、ふむ、と一呼吸置いてから言いました。

「写真に写ったとき、どれが一番、自分も周りも『ああ、変わったんだな』って思いそう?」

半ば浮き足立っていた私は、思い直しました。
そうだ。まだ見ぬ未来を買いに来たのだった。
心躍った服を選ぶのも大事だけれど、今はちょっと違うな。想像していくと…チューリップの服だな。

ちなみに今回、値札は見ないと決めていたけれど、納得できなければ、首を縦に振るつもりはありませんでした。笑 当然、慎重に決めたかった。でも、やっぱりこれだなと思えた。なので、この服を迎えることにしたのです。


3.  思いがけない決断へ


驚いたのは、見慣れぬ服を持ち帰った後にも、大きな発見があったこと。
ショッピング中には答えられなかった「あらゆる制約を外して、本当はどうしたいの?」という問いを、もう一度投げられたのです。

服を見ながら、そうだなぁ…と考えているうちに眠ってしまい、明け方にぱっと目覚めると…いくつかのことが思い浮かび。書き出してみると、今まで出てこなかった、のんびり幸せそうな未来が浮かび上がったのです。

南の島で、気持ちよく寝転びながら、写真を撮ってもらうこと。毎日焚き火を囲みながら、好きなように踊って歌って暮らすこと。

何てことはなさそうな夢ですが、元々、努力・根性を大事にしていたため、そこまで楽しそうな未来を思い浮かべることができなかったのです。思い込みで抑えつけていたのかもしれません。小さい子どものいる日常に、引っ張られていたこともあったと思います。

えー、そんなこと望んでいたの!? 一人、目から鱗でした。

南の島か…と思って、撮影スケジュールを見てみると。ひと月も経たないうちに、沖縄本島と、宮古島の日程がある。あれ、もしかして、願い叶っちゃう?

最上の望みを叶えたら、どんな世界が見えるのか見てみたい。
好奇心と、賭けの気持ちが、むくむくと湧き上がってきました。家族への相談、費用のこと、いろいろ課題はありましたが…最後は最果ての地、宮古島の日程ならと、家族の同意を得られたのです!

そしてもう一つ、偶然か必然かはわかりませんが、場所を決めた直後に、大きなチャンスがやってきました。惹かれていた起業家さんから、起業するために学んでみない?と提案をいただいたのです。ひっくり返りそうになりながらも、意を決して学ぶことを決めました。

このタイミングについては、たまたまだったのかもしれません。ただ1つ思うのは、ショッピング同行がなければ、決断できなかっただろうということです。

変わろうという気持ちを、服で可視化できた。明るい覚悟になった。リラックスモードの服を選んでいたら、チャンスにも尻込みしていたと思います。

こうして、同行ショッピングから驚くほどのテンポで、想像していなかった未来を取りに行くことになりました。

撮影当日の話は長くなるので、ここでは書きません。が、一言で言って、“ただただ、素晴らしい体験”でした。夢を叶えてしまったら、がんばる目的がなくなる、なんていうことはなく。味わった気分を、日常でもありありと思い浮かべることができ、ご機嫌になる魔法を手に入れた気持ちです。

本当のシフトチェンジができるかは、これからの自分次第。でも、この服を着た写心と、ご機嫌の魔法は、未来を先取りしたものになりました。あとは私が、1つずつやっていくのみです。

この同行ショッピング、ただものじゃない。
人生をシフトさせたい方に、ぜひ体験してほしいです。