見出し画像

私は国家資格所得者(医者)ではありません。

 私は民間療法家として日々治療を行っていますが、現代の医療状況に対する患者からの声や悩み、そして絶望感に触れることがあります。医薬品や医療機器の技術は進化し、多くの症状に対して効果的な治療法が開発されています。しかし、これらの進歩に安心して身を委ねるだけではなく、一定の懸念も感じざるを得ません。

 私たちの若かった頃、身体の痛みや不調を訴えれば、医師は丁寧に検査し、適切な治療を提供してくれました。しかし、現代では待ち時間が長く、診察時間が短いという声が聞かれます。特に高齢者やアスリートは、治療に期待しても、日常生活を送る上での指示や薬の処方が主流であり、本当に必要な治療やアドバイスが行われているのか疑問が残ります。

 私の治療院での経験を挙げると、例えば内反捻挫の場合、多くの患者が病院や接骨院でサポーターやテープで固定されていました。しかし、その固定は必要ない場合があります。私の治療院では、患者と一緒に治療の方針を決め、不要な固定を解除することから始めます。理解を得るまで、患者や関係者とコミュニケーションを図り、治療の重要性を説明します。その結果、多くの患者が驚きと喜びを感じ、早期の回復を実感します。

 また、腰痛に関しても、若いアスリートや高齢者の場合、原因や治療法が異なることがあります。一般的に、医療機関では腰椎分離やヘルニアと診断され、それに基づいた治療が行われます。しかし、筋肉や関節の問題が原因である場合も多く、適切な治療が提供されないことがあります。高齢者の場合、腰痛は圧迫骨折や変形性膝関節症などさまざまな要因によって引き起こされます。しかし、コルセットなどの固定具を装着しつつリハビリを行うという行為に疑問を感じます。なぜなら、筋肉や関節を固定することでリハビリの効果が損なわれる可能性があるからです。


 医療業界は薬や医療機器の進化だけでなく、現実的な治療法にも目を向ける必要があります。解剖学や生理学に基づいた適切な治療を提供することで、患者の健康と生活の質を向上させることができると信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?