見出し画像

ご本人やご家族が、高齢者施設へ入居するのには様々な理由があるはずです。

例えば「病院から退院して不安だから」、「認知症の症状が出てきた」など、要は自分自身で生活を行うことが難しくなり、誰かのお世話になる必要があるという理由が多いのではないでしょうか?

ご本人の入居に先立ち、医療や介護に関する情報提供を事前にお預かりし、実際の入居となりますが、如何せん施設では入居者本人の状況をしっかり確認することが重要です。

私たち施設側も、その方を本当にお受け入れして生活を支えることが本当にできるのか、これをスタッフと情報共有のうえ、様々な目線で情報確認します。

この機会こそが「体験入居」なのです。

特に、高齢者の住まいのうち、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに入居を検討する場合、必ず体験入居をするべきです。

この体験入居の期間は、運営会社によっても違いが多少あれど、「概ね一週間程度」となります。

実は、体験入居では入居者側のみならず、運営施設側にとっても非常に大切な意味合いがあります。これは両者にとって、以下のような「複眼的目線」を、必ず持ち合わせなければなりません。

★入居者側
施設入居にあたり、ここで生活できるのか?
→医療、介護、職員のスキル、食事、生活、他の入居者との関係等

★施設側
入居者受け入れにあたり、専門職業家として責任を持って対応できるのか?
→医療依存度、介護スキル、認知症の程度、他の入居者との親和性等

そして、この体験入居で、実際に施設で生活をしてみて、本当に生活していくことができるのか。その施設で生活をしていくうえで「自分が一番大切にしていること」をクリアーしているのかを、入居者、そのご家族で、よく確認しましょう。

私の運営する施設は、体験入居には、これらの内容をお互いに確認して、本入居の契約となっていきます。

もちろん、私の施設でも過去には、入居者のお身体の状況変化等によって、上手く対応できない事例もありました。

しかし、ここまで運営側と入居者側と確認しながら話を進めますので、実入居となってから、私たち運営側と入居者側との齟齬、つまり「こんなはずではなかった」という状況は少ないのです。

ここで私が特にコミュニケーションをしっかり取っていたのは、入居にあたり主導権がある入居者のご家族【キーパーソン】です。

このキーパーソンから私は、入居者の様々な情報や生活歴を教えていただき、この施設で「どのような生活を送ることが入居者本人にとって望んでいるのか」を教えていただきます。

つまり、施設側とキーパーソンとの情報共有や意志疎通がしっかりできたなら、施設への入居後、そこでの入居者の生活は満足したものになる可能性が非常に大きいはずです。

ぜひ、有料老人ホーム等への入居を検討されている方々は、この体験入居を重視してみてください。

今回もブログ「旗本雑記帳」をお読みいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに❗👍️
















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?