策士な女友達に、口説き落とされて…わからせられました。

○本編
【あなたの家にて】
【あなたの家で飲み会をしている】
ねー…。
ふふ、好きぃ。

んえ？
お水？

ふふ、なんでぇ？
あたし、ぜーんぜん酔ってないよ。
ほら、見てよ。
周りの人たちの方が酔ってるじゃん。
ふふふ。

ね、それより、ハグさしてハグ。

えー？ダメなの？
も、ほらいいから！ぎゅー！

【あなたに無理やり抱きつく】
ぎゅー…ふふ。

え？
みんな見てる？
んー…いいんじゃない？
みんな酔っ払ってるし。

あーちょっと！
写真は撮っちゃだめ！
だって明日になったら、あたしその写真見た時、
恥ずかしくて死んじゃうから。笑
ふふふ。

ん、あれ、みんなもう帰るの？

あ、そっか終電…。
君は？

ふふふ、そうだった。
ここ君ん家だもんね。

んー…ならあたしも泊まろうかな。

えっ…って、何、ダメなの？
いいじゃん、あたしたち仲良しなんだから。
それとも君、彼女とかいるの？
なら…やめるけど。

ふふっ、ならいいでしょ？

じゃあ、決まりね。
ほら、みんなもなんかよくわかんないけど
お幸せにって言ってるし。
ね？

あ、じゃあまたねー！

うん、ふふっ、気をつけるー！
バイバーイ。

【家のドアが閉まる音】
ふぅ…｡
やっと帰った。

ね、これでやっと2人きりだね？（耳元で）

ふふ、君の顔すっごい真っ赤。

ん、あたし？
ふふ、わかった？
実はそんなに酔ってない。笑

でも別に酔ってないわけじゃないけどね。
早く君と2人だけになりたくてね、ひと芝居打ちました。笑
ね、だからチューしたい。

えー…ダメなの？
なんで。

じゃあ…早くあたしと付き合ってよ｡
あたし何回君に告白したらいいの｡

ふふふ。
責任持てないって。
君…真面目すぎでしょ。

じゃあ聞くけど君はあたしのこと嫌いなの？

なら恋人として好き？

ふふ、考えてる。
んー…そんなに絞り出して言わなきゃいけないのかなぁ…好きって。
あたしは簡単に言えるんだけどなぁ…君に。

ふふ、だから怖いの？
それは…あたしがすぐ好きとか言うけど、本当はどうかわからないから？

んー…そっか。
そうねー…。
確かに…口だけで好きってさ、
想ってなくても簡単に言えちゃうけどさぁ。

でもね、あたし。
口で言うよりね、本当の好きってまず行動から
出てくると思うんだよね。
例えば、チューなんて好きな人にしかまずしないし。
それにさっきあたし、みんなを帰らして君と2人きりになりたいなんて好きじゃなきゃまずあたしやらないよ。

だからね、君が好きって言われて、不安になってもあたしは好きって行動で示すから。
それで君の頭に染み込むまで…

わからせてあげるの。（耳元で）

ふふ、それにもうあたし…
言われなくても、君があたしのことを好きなの知ってるし。

ほら、だからもうあとは…
君に好きって言ってもらうだけなの。

ねぇだから…言ってほしい。
言ったら…あたしも応えてあげる…。
もちろん行動で…。

…！！

【あなたにキス】
はぁ…ふふ、思わずキスしちゃった
やっと言ってくれたよー…。

ね、ずっと大切にするからね。

これからいっぱい好きだって、
わかってもらうから。

ね、君…明日は何もないよね？

終わり

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