酔っ払って休んでいたら、女友達にお持ち帰りされそうに…？

○本編
【カラオケ屋の廊下にて】
あ、こんなところにいた。
君、大丈夫？

ふふ、どうしたのって…
いや、こっちのセリフだけど。笑

あたしは君が心配になったから探しにきたんだよ。
だってこの二次会のカラオケでも、結構お酒飲まされてたんだもん。
そりゃ心配にもなるよ。

ふふ、やっぱりね。
ここでちょっと休憩してるんだ。
もーだからやめといたらって言ったのに…。

ね、あたしもとなり座らせて。

あ、気持ち悪くなったら言ってね。
ほら、これ、袋もらってきたから。

んーん、別に気にしなくてもいいよ。

でも…こうなる前にちゃんと断らないと…
そんなにお酒強くないって
君、前言ってたじゃん。

ふふ、君の悪い癖だなあ。
断るのが気まずいからって自分犠牲にしちゃうの良くないよ？
もう心配だよ、あたしは。

え？
うん、心配だよ。

ふふ、何？
心配してくれるのって。

そりゃ、君とは友達なんだから心配するでしょ。

うん？
そうだよ、友達。

あ、ふふ。
わかった。
ね、それとも…君…

自分だけ気にかけててほしい…とか思った？（耳元で）

ふふふ、あー…ダメだ…。
あたしもちょっと酔ってるかも。笑

ふふふ、君も顔真っ赤だね。
ね、もしかして。
やっぱり図星だった？

ふふ、そんな考え込まないでも大丈夫だよ。
お互いお酒結構入ってるんだから。

ま、明日になったらちょっと恥ずかしくなるかもしれないけどね。笑

で、どうなの？

ふふ、よかった。
君もあたしに気があるって言ってくれて。
あたしもそうなんじゃないかなーって、
ずるいんだけど、思ってたんだよね…。

うん、思ってたよ。
前にさ、このサークルで合宿したことあったでしょ？
その時に初めて君とちゃんとお話しして…そしたらすごく気が合って仲良くなって…

…その時くらいから、
恋人になれたら楽しいなぁって…
ちょっとだけ…思ってました。
ふふふ。

あ、君も合宿の時がきっかけ？
ふふ、やっぱりそうなんだ〜…

あたしもなんか、あの時から目が離せなかったんだよね…

だから君のこと…すごく好きだと思う。

ふふ、口で言うと恥ずかしいね…。

ね、君はどうなの？
あたしのこと…

ね、ほら、直接言って？(耳元で)

あ、ごめん、やっぱりまだいいや！

ふふ、ごめん。
いきなり君の口遮っちゃって。

うん、やっぱりさ、今じゃなくて…

あのさ…
あたしの家…ここからそんなに離れてないんだ。

だからさ…
飲み会、抜け出して…

うちに来ない？

あ、もちろん…
君が良ければだけど。

ふふ、じゃあ決まりだね…。
じゃあとりあえずお互い部屋に戻って…

こっそり抜け出そっか。

終わり

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