金融業界の未来を変える"XRP"のインパクト
暗号資産 (仮想通貨)と聞いて、まず最初に思い浮かぶのは"ビットコイン"ではないでしょうか?
DMMBitcoinという暗号資産取引所によりますと、2023年4月末時点で、暗号資産の数は2万種類以上存在しているとされています。
その中でも金融庁で登録され、国内で購入できる暗号資産の数は60種類ほどのようです。
そんなにあるんだ!
何がどう違うの?と思った人もいるのではないでしょうか?
ざっくり簡単に説明しますと、暗号資産の王様"ビットコイン"の弱点を改良しようと、いろいろなコインが出ています (中にはビットコインのコピーをしただけのコインもあります)。
そこで本記事では、数ある暗号資産の中でも特にインパクトのある"XRP"という暗号資産について力説したいと思います。
従来の国際送金
ボクは外国にお金を送るというような経験はないのですが、調べてみるといろいろな問題があるようです。
日本の円やアメリカのドルといったメジャーな通貨同士の国際送金ならば、スムーズに送金ができるそうですが、マイナー通貨の国際送金となりますと、話が変わってきます。
国際送金には、コルレス銀行といって銀行間で口座を開設しあって (コルレス口座という)、
資金の振替が行われるのですが、マイナー通貨同士だと、銀行間でコルレス関係がないことがあります。
そのときは、間接的にコルレス関係がある第三のデポコルレス銀行を中継して送金が行われます。
マイナー通貨になれば、バケツリレーのように何行もの銀行を中継して送金が行われます。
国際送金の問題点
着金までにかなりの時間がかかる。10日以上かかることもあるそうです。
また、途中で送金に失敗してお金が届かないこともあるそうです。
中継銀行を経由する間に両替のスプレッド (価格差)が出て、さらには手数料がかかります。
10万円送金したのに、着金されたら5万円になったなんてこともあるそうです。
価値の裏付けとは
ボクは、千円札や一万円札にどのような価値があるのだろうかと考えました。
歴史を遡ると、兌換紙幣の時代があります。
兌換紙幣とは、正貨の支払いを約束された紙幣です。
当時は、金 (キン)がお金でした。
政府が発行する通貨を法定通貨として世に広めたいのですが、どうしたのか?
政府は、金 (キン)と同等の支払いを約束する紙幣として世の中に広めたのです。
政府が発行する法定通貨 (円やドル)は、金 (キン)を裏付けとして紙幣という紙切れに価値を見出しました。
それから不換紙幣として現在に至ります。
不換紙幣、金 (キン)との交換が認められなくなりました。
では、現在の千円札や一万円札にはどのような価値があるのか?
それは、税金を払うため、食料を買うため、車を買うためなど、国内では絶対的な信用があるので、法定通貨には価値があります。
法定通貨は、絶対的な信用力がある通貨です。
ビットコインの問題点
それでは、ビットコインという通貨にはどのような価値があるのでしょうか?
絶対的な信用力があるのなら、法定通貨に変わってビットコインで税金が支払えるはずです。
ボクの個人的な意見ですが、
ビットコインが法定通貨に変わるような通貨というコンセプトであるならば、絶対的な信用力を見出さなければ、それはあり得ないと考えています。
ビットコインには問題点がいくつかありますが、この記事で取り上げる大きな問題は、送金にかかる時間です。
ビットコインのシステムは、マイニングといわれる作業で取引の承認をします。
送金に時間がかかるのは、このマイニング作業のためです。
1秒間に処理できる取引回数は3〜7回といわれています。
比較するためにクレジットカードのVISAを見てみると、取引回数は1秒間に1万回に達するそうです。
もし、ビットコインが世界中で使われたとしたら、確実に送金がつまってしまい、取引は承認されず、通貨としては使えそうにありません。
暗号資産XRP
暗号資産XRPは、国際送金をよりスムーズに行うために登場しました。
法定通貨同士の取引を中継するブリッジ通貨として銀行がXRPを利用することで、コスト削減効果や送金時間の短縮が考えられます。
このXRPという仕組みを引っ提げて、Ripple社 (また次回リップル社の説明はします)は、銀行市場に参入しました。
XRP最大の特徴
XRPの最大の特徴は、送金スピードです。
取引の承認時間はビットコインの1000倍以上。
振り込み指示を出してから着金までにかかる時間は、約3秒。
今まで何日もかかっていた国際送金がたったの3秒です。
もう一つは、取引にかかる手数料です。
一回にかかるコストは10分の1セント程度とのこと。
日本円でいうと、0.1円ということでしょうか。
XRPの価値
これは個人的な見解ですが、
ビットコインが法定通貨に変わるような通貨という位置づけに対して、
XRPは法定通貨同士の取引をサポートするブリッジ通貨です。
銀行排除のビットコインに対し、銀行をパートナーとして古い銀行システムを変える暗号資産。
世界中の銀行間でXRPが使われ、流動性が増えてくると、暗号資産XRPの価値は上がると考えられます。
ここに、XRPの価値の裏付けがあるのではないかと考えています。
各国の金融機関が注目
このXRPという暗号資産に、金融機関が注目しています。
世界各国の金融機関がXRPのプロジェクトに参加を表明していることは、日本ではあまり知られていないかもしれません。
そしてこれから、CBDC (Central Bank Digital Currency)といった、中央銀行が発行するデジタル法定通貨の開発でもXRPのシステムは有力なパートナーとなりつつあります。
まとめ
いかがでしたか?
暗号資産XRPが、現実世界で当たり前のように使用される日は、そう遠い話ではなさそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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