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サッカーシューズの選び方

 サッカー専門フィジカルコーチの「ハタフィジ」の畠中です!4月からスペインでサッカートレーナー研修に行ってきます!!

 さて、前回のシューズ選びから続いて…サッカーのフィジカルコーチとして、ここには触れないと気が済まないので…笑
 実は前回のシューズの選び方の付録でこれを書いていましたが、2000文字を超えて大作になりすぎたので、分割しました。笑

 サッカーのシューズ選びってめちゃくちゃ難しいですよね。
 特にサッカーを知らない保護者の方が子供さんと買いに行くなんて難易度が高すぎます。そこでサッカーシューズであるスパイクとトレシュー(トレーニングシューズ)の違いと選び方について解説します。

私の場合

 私は今まで履いたシューズを全て覚えています。総数は50足以上。初めてのシューズはイズミヤというスーパーにあったスポーツ売り場のサッカーコーナーにあったミズノのスパイクでした。そして、同時に買ったのがプーマのトレシューでした。
 これは、昔にほんの少しだけサッカーをしていた父がサッカーといえばプーマという感じだったのと、日本人はミズノという母の意向が入っていました。今でも鮮明に覚えています。ものすごく嬉しくて嬉しくてワクワクして買いに行って選んだことを。
 練習ではトレシューを、試合ではスパイクを半年ぐらい使い分けてました。サッカーをしている友達がトレシューで学校に来るのを見ていてかっこいいなぁと思っていたので、普段にもトレシューを履いていたので半年でダメになりました。笑
 休み時間と放課後のサッカー時間のためにトレシューは必須でした。

 そして、その後のサッカー人生ではミズノ・アンブロ・ヒュンメル・アシックスを履くことが多かったです。この4社は幅が広いので日本人には合っているので、私にもフィットしていました。プーマは幅広だけ使ってましたが、アディダスとナイキはダメでした。合わないけどかっこいいから履いている友達も多数いましたが、履きやすさを重視していた私は羨ましくも4社を採用していました。 
 それぞれ、自分の中での使い分けを持っていました。

ミズノの場合
・人工皮革がとにかくいい
・人工皮革なので雨の日に履くことが多い
・人工皮革なので安い
・カンガルー皮革は高い

アンブロの場合
・カンガルー皮革が安い
・履いている人が少ない

ヒュンメルの場合
・牛皮革が安い
・履いている人が少ない
・カラーバリエーションが多い

アシックスの場合
・人工皮革が安い
・ミズノよりやや縦に長い
・白のスパイクが多い

 という個人的な分け方を研究して持っていまいた。
 上記の順で選んでいました。私はスパイクを必ず毎日毎回磨いていました。磨くようになったのはサッカーを始めた1年後の小学校5年生の頃です。きっかけはイチロー選手が毎日自分で磨いていたことでした。そして、磨くようになってからサッカーは上手くなるし、コーチに褒められるんです。何より、試合の時って相手選手と向かい合うのですが、22人並んで(現在の小学生は8人制)いるときにスパイクがピカピカなのは自分のスパイクだけなことが多い。そして、上手い選手ほど磨いていることが分かりました。
 私は30分の磨く時間で試合や練習の反省会をしていました。その後にサッカーノートを書いていましたが、筆が止まることなくA4ノート1ページは5年生で書くことが出来ていました。

 振り返ると、スパイクを磨いて集中力と振り変える力と文章力も磨かれていました。(うまいこと言うた)

 当時好きだったジダン選手の幼少期のスパイクは貧しかったこともありボロボロだったけど、大事に道具をしていたのを知って追い風になりました。最近の子供で磨いているなんて聞いたことがありませんし、チームに数人でしょう。。。
 しかも芝生が増えたので、さらにです。油性のクリームで磨けばスパイクはフィットしてプレーが良くなることを教えてもらってない・知らない子供たちは可哀想です。
 私は100均のシューズクリーナーを使ってました。月に2本ペースでなくなってました。

ぜひスパイクを磨く習慣で心も磨いて上手くなってください。

トレシューって何?選び方は?

 サッカーを知らない方は、一度はこれを子供と向き合うことになるでしょう。
 トレシューとは、足の裏がつぶつぶになっているもので練習や自主練用のものです。基本的にスパイクは試合用で小学生の4年生以下では十分です。というのもスパイクの弊害をいかにまとめてますのでまずはご覧ください。

スパイクの弊害
・ポイント(足裏の突起)が少なく、足裏や踵、膝への負担が子供には大きすぎる
・硬い地面(コンクリート、人工芝、土)では負担か大きい
・紐を強く結ぶため、血流が滞りがち
・群れやすい
・足指が動かない

 と、まぁ影響は大きいわけです。人工芝に驚かれる方が多いのですが、プロ選手が人工芝になると怪我人が続出するのは有名です。かつて本田圭佑選手も、ロシアリーグでプレーをしていた時に膝の怪我を慢性的に抱えてました。
 子供たちの人工芝でのプレーは、私が子供の頃とは全然違うほど増えています。人工芝のメリットはパスやドリブルが凸凹ではないのでやりやすく、擦り傷などの怪我が少ないという点です。しかし、デメリットは重症化する怪我率が多いことです。コンクリートの上に人工芝を敷いているので、黒のチップを増やしたところで衝撃は大きいのです。硬い上にふかふかの芝生があるので、本当は走りにくいはずなんです。

 最近の子供たちが「肉離れ」「シーバー病」「腰椎分離症」「半月板損傷」などの怪我をしているのは、人工芝でしている選手が多い傾向にあります。また、人工芝の擦り傷は火傷と同じなので、スライディングなどをしたら痕が残ります。。。

 そのため、練習だけでもトレシューにすることで、これらの地面からの負担が減るため怪我予防になります。
 公園でボールを蹴る程度でスパイクなんて、本当に無駄で不要です。ランニングシューズでいいぐらいです。

選び方

 まずやりがちなのが、すぐにサイズアウトするからと言って大きめを買いがちなのはやめましょう。スパイクやトレシューの先っぽが擦り切れているのは、サイズが大きいことを意味しています。また、ポイントの数が多いのを選ぶのも衝撃軽減やグリップ力向上では必要です。そして、靴の横幅がキツくないもので、親指の前は0.5cmぐらい余裕のあるのがベストです。シューズを買いに行く時には、試合で履くソックスなどを持参しましょう。貸し出してくれるところもありますが、タビオなどを履いている場合サイズはかなり違ってきます。
 中敷は基本的にそのままで大丈夫です。特に足型のインソールは子供も大人も作る必要はありません。本当に必要な人はごくわずかです。中敷をよくしてまでサッカーしないといけないのは致命的です。

まとめ

・大きめを買わない
・踏み込んだ時に指がぎゅっと握れるもの
・見た目は最後
・横幅をまずはキツくないか確認
・縦幅は0.5cmがベスト
・踵をコンコンとつめた状態で縦と横を調べる
・試合のソックスなど普段履く靴下を持参する
・メーカー3つ以上10足はその場で試し履きする
・手入れができるなら、天然皮革がおすすめ
 ※サイズが変わりやすい小学生ではおすすめしない
・インソールは特に変えなくていい
・インソールを変えるなら、やや分厚いもので十分(扁平足用など不要)
・シューズの手入れは常識

番外編

スパイクの手入れ方法(人工皮革の場合)
・普段は毎使用後にブラシで表面の砂ほこりを取り除く
・100円ショップにあるシューズクリームを塗ってブラシや雑巾で噴き上げる
・泥がついた時は、紐とインソールを取り除いて水洗い。新聞を詰めて陰干し後に新聞を除いて影ぼし。(ドライヤーや乾燥機は不可)

スパイクの手入れ方法(天然皮革の場合)
・毎使用後は人工と同じ
・シューズクリームも上記と同じ→栄養剤クリームを塗り込む→陰干し→スパイクと同じ色の墨でコーティング→陰干し→光沢剤で仕上げ
・泥がついた時は、足裏のみ水洗いOK。表めの泥を固く絞った雑巾で取り除く→シューズクリームを塗って陰干し→もう一度クリームを塗って…上記の時と同じ方法でOK

 最後に

 シューズは3足以上をローテーションで回すのがおすすめです。私は、「上手い選手はスパイクに左右されない」と思っています。もちろんプロレベルまで行けば拘るべきでしょうが、最近ではいいスパイクを履いている選手が増えました。マジレスすると、スパイクに金をかけずに能力に金をかけた方がいいと思います。私も下記のように上手くなるための場をご用意していますが、本気の人だけしか受けられていません。
 無料で得た気になったところで、課金には勝てません。ただ、スパイクに関して言えば、投資額の費用対価は得られません。スパイクはサイズさえ合ってればいいものです。あとはモチベーションです。
 サッカーが好きなら、スパイクのモチベーションで左右されるはずがありません。スパイクで左右されるぐらいの好きさでは上手くも勝つこともできないでしょう。

 ぜひ、お子さんのスパイクではなく、能力に投資してあげてください。スパイクへの投資の100倍結果が出ます。


ハタフィジ
畠中 ひであき

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