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官僚制の逆機能
昨日、そして3日前の記事でも触れた「官僚制の逆機能」。
中小企業診断士の勉強をし始めて知った概念のなかで、1・2を争うほど感心した…というか、衝撃的な概念です。
スタディングでは、次のような現象があると解説されています。
セクショナリズム
形式主義
規則万能主義
事なかれ主義
員数主義
繁文縟礼
目的置換
いかにも!な現象が上がっています。
ちなみに、員数主義というのは、「本来の意図した目的に用いることができないものであっても、文書上、数の帳尻を合わせて、書類上の数値があっていればそれでよしとする考え方のこと」だとか。
想像できます、こういう帳尻合わせ。
あと、難しくて読み方もわからなかった「繁文縟礼」。
“はんぶんじょくれい”と読むそうで、「規則が細かすぎて、手続きが煩雑なため、非効率になってしまうこと」。これもアルアルですね。
こんな風にも紹介されています。
指示待ちが主になり、規則通りの行動しか起こせなくなる(訓練された無能)
過度な専門化と事業の分断による効率性の追求により、個人的な成長が阻害される(組織の硬直化)
前例や、規則通りの行動を強要する(形式主義・画一的行動)
顧客中心のサービスを行わなくなり、組織の有利な判断行動を起こすようになる(セクショナリズム)
革新が阻害される
僕自身は、昨日も書きましたが、官僚制自体は、有用なものであると思っています。
しかし、世の中で「官僚制」とか「官僚主義」というと、上述の逆機能にあげられる現象がイメージされるのではないかと思います。
確かに、ニュースに出てくる不祥事とか、市民の不満、ドラマで描かれる官僚を筆頭とする公務員って、これらに当てはまりますね。
さて、この「官僚制の逆機能」として、きれいにまとめられているものは、仕事を進めていく上で、まさに反面教師として活用できると思うのです。
自分の仕事のしぶり、職場の状態、組織の傾向などについて、このようになっていないかを確認し、思考停止することなく、柔軟かつ適切に機能することをめざすべきだと思います。
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