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「貢献意欲」のイメージがわかないんです。

マンガ経営戦略全史では、世界恐慌が発生したときを舞台にして、アルフレッド・スローンとチェスター・バーナードが紹介されています。

まず世界恐慌のおさらい。
1929年10月24日、のちにBlack Thursdayと言われるアメリカ株式市場で株価急落が発生します。これを機とする信用縮小は世界を席巻し、世界恐慌と呼ばれる経済崩壊を引き起こしました。アメリカにおいては、ダウ平均株価は5分の1となり、GDPも3割減となりました。

企業経営者はこの時に自社1社ではなんともしがたい力が襲い、多くの企業は倒産しました。この経験を通じて「外部環境」の恐ろしさを知ります。
外部環境を活かせる、逆に守れるか…企業経営においては非常に重要な課題となるものです。

このような厳しい「外部環境」の変化に対応できたのが、GMを率いるアルフレッド・スローンでした。
彼は、経営者として「多ブランド化」「自動車ローンの提供」といった方針を明確に打ち出して需要喚起・在庫管理に成功し、シェアを伸ばしまし、フォードを抜き去るまでにGMを躍進させました。

世界恐慌という厳しい時代に、外部環境の大きな変化に対して、経営者がどういった方向を打ち出し、どう対処するかで企業の命運が決まる…「経営者の方針」の重要性が明らかになったのです。

「経営者の方針」が企業の命運を握る=「経営者の役割」の重要性で、世界恐慌で苦しむトップたちを鼓舞したのが、チェスター・バーナードです。
バーナードは、「企業体は単なる組織の集まりではなく、システムとして動かさなければならない」として、
⚫︎共通の目的(=経営戦略)
⚫︎貢献意欲
⚫︎コミュニケーション
を掲げました。
通勤中、歩きながら暗記カードをめくっての勉強もしているんですが、この3つが出てきます。
「共通の目的」と「コミュニケーション」については、「確かに!」って思うんですが、「貢献意欲」がイメージできないんですよね。

ちなみに「貢献意欲」以上の「誘因」が必要とも定義されているんですが、そのことは何となくイメージできます。

バーナードは、テイラー、メイヨー、フェイヨルなどの古典理論・新古典理論と近代マネジメント論をつなぐ結節点と言われているそうです。
ちゃんと「貢献意欲」について理解しなくちゃ。

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