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官僚制組織の特徴

一昨日の「精巧化段階」について書きました。
その際、その前段階の「公式化段階」についても少し説明を加えています。

公式化段階:職務規制・評価システム、会計制度などさまざまな報酬・手続きが導入され、組織が官僚的になっていく段階。

また、この「公式化段階」における問題についても触れました。

公式化段階は、自分の職場にも当てはまるような気もするし、こういう組織は他にもよく見かけます。「官僚制の逆機能」に代表されるような、合理化と制度化が進むなか、何かと硬直的になるといった負の状況に悩まされる段階のように感じています。

この段階のキーワードの一つが「官僚制」になると思います。
報道においても、何かとネガティブな扱いがされていますが、「官僚制」自体は、組織規模が大きくなるなか、適正に事業を推進したり、運営したり、存続していく上で必然的かつ合理的に形成されていく仕組みだと思います。
「官僚制」自体は、適切に機能している限り有用なものだと考えます。

官僚制機能の特徴として次のようなものがあります。

  • 規則によって課業を配分する職務権限の原理

  • 集権性ならびに階層システム

  • 文書による課業の処理と記録

  • 課業遂行のための専門的訓練を受けたものが担当する専門性

  • 課業遂行の専従化

  • 公式的な非人格的課業遂行

実際にもこのように機能していますね。
逆に、これらが機能不全を起こすと、組織において様々な問題が生じます。
ニュースなどを見ていても、例えば行政や会社で発生する「なんで、こんなことになってんねん?」と思うような事件は、これらがうまく機能していなかったことによるものが多いです。
…ただ、その背景にある本質的な問題が、むしろ官僚制の逆機能などによって生じていることも多いですが。

ここにあげられている特徴を的確に構築・履行することによって、企業は日常的な事業推進や、経営・運営の適切に実現することができます。
企業の基盤の状況を把握するにあたり、また、適切にマネジメントを機能できるようにするために、これら「官僚制組織の特徴」について各々を確認することは有効であろうと思います。

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