創業時で差別化するには
中小企業診断士の勉強教材の一つとして、「TBC中小企業診断士試験シリーズ2024 特訓問題集1 中小企業経営・政策 中小企業白書2023年版」を使っています。
中小企業経営・政策は、過去問を解くたびに、意義のある科目だな…と思いつつ、全然点数が取れない科目です。
なんとしなくちゃ…と思い、この問題集を解くことにしました。
中小企業白書からキーワードになりそうなことについて作問している問題集です。
そのなかで「創業時における差別化の重要性」という問題がありました。
帝国データバンクの「中小企業の起業・創業に関する調査」をもとに、
起業時に実施した取り組みで売上高成長率に寄与したものは
各成長段階において、どんな人の重要度が高いか
創業時と現在において、経営者が身につけている能力、強み
といった点を問う問題となっています。
売上高成長率に寄与した取り組みというと、
EC等の新たな販売方法の導入
価格帯で差別化された製品・サービスの販売
特定顧客向けの製品・サービスの開発
用途・デザイン・操作性で差別化された製品の開発
というものが挙げられています。
ま、確かに重要な取り組みですね。
この問題を解いていて、へぇ…と感心したのが、重要度の高い人で、
いずれの段階においても、「経営者を補佐する右腕人材」、「営業・販売に長けた人材」が重要とのこと。
何に感心したかというと、「右腕人材」という表現。
そういう表現が、一般用語として調査項目で使われているんですね。
ちなみに、この問題の僕の回答は「幹部候補」でした。
…ちなみにこの問題集、選択肢でなく、空欄に記入する問題が多いんです。
「創業時と現在において、経営者が身につけている能力、強み」という問題テーマですが、「能力や強みは、創業時から現在にかけて増えていっている」ってことで、経営者は、ずっと努力し続けてるんだな…と励みになるような問題になってました。
その増加割合が大きいものが、
税務・法務等各種手続き等の実務能力 25.1%→57.1%
決算書などの計算能力 39.6%→76.4%
だそうです。
これから起業しようっていう人にとって、本当に励みになることが明らかになっているように思います。
きっとこの種のことって弱みと感じている人が多いと思うので。
中小企業白書を読めばこういう情報が色々と手に入ると思うのですが、この問題集は、その情報がコンパクトにまとめられていて分かりやすいなと思います。
中小企業診断士になれたら、引き続き、この問題集を買っていこうかなと思います。
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