見出し画像

”にぎわい”があるところには、人が集まるための工夫がある

ご無沙汰しております。はたこらの長内です。

今回は、しごとコンビニのお話をお休みして、先月行った東京研修についてお話しします。東京研修では、しごとコンビニの拠点づくりに活かすため、自治体が運営している施設の見学をメインに訪問しました。

訪問したのは、武蔵野市の武蔵野プレイスと国立市の矢川プラスという2つの施設。

共に箱として綺麗で利用しやすいという側面はあるのですが、それ以外にも細かな工夫がなされており、その細かな工夫により人が集まり、”にぎわい”が生まれていると感じることができました。

ひと・まち・情報を創造する「武蔵野プレイス」

見出し画像にも使用した「武蔵野プレイス」。JR中央線武蔵境駅の南口駅前に2011年7月に開館し、丸みを帯びた白い建物で円形の窓が並んでいます。

図書館を中心に生涯学習支援青少年活動支援市民活動支援の4つの機能を備えた複合機能施設です。

「武蔵野プレイス」の外観

まず、施設の特徴として面白いのが、フロアによって利用する目的が明確に分かれていることです。

例えば1階には、生涯学習支援の「カフェ」と図書館の雑誌などの「マガジンラウンジ」が併設されており、子供からお年寄りまで、誰しもが使用しやすい空間となっています。

中でも目を引いたのが、地下2階にある青少年活動支援フロアにある「スタジオラウンジ」

こちらは、19歳以下の青少年が自由に過ごせるラウンジ形式のフリースペースです。青少年の居場所として、多様な過ごし方ができるようフロアが構成されています。

平日の昼過ぎに訪問したのですが、勉強をする人もいれば、弁当を食べる人もいて、まさに多様な過ごし方をしていました。

また、このフロアには、軽い運動ができたりバンド練習ができたり、ダンスの練習ができたり多様な目的を持つ青少年たちが気軽に集まれる場所だと感じました。

「武蔵野プレイス」の人が集まる工夫

「武蔵野プレイス」は、どのフロアに行っても、どのように施設を利用するのか今日何が行われているのかがわかる、掲示物が多いと感じました。
フロアマップに写真を貼り付けて利用イメージがわかったり、イベントスケジュールがあったり。

また、「大人の部活」というチラシもあり、共有の趣味や好きなことで繋がれる場所であることもわかりました。

このような掲示物で利用するイメージを持てて、人が集まるきっかけになっているのかなと感じました。

※内観の写真はSNSにUPするのがNGなので、外観の写真のみ

「武蔵野プレイス」前の広場のトイレ
「武蔵野プレイス」前の広場の椅子

「まちなかの大きな家と庭」をコンセプトにした「矢川プラス」

「矢川プラス」は、東京都国立市に2023年4月1日にオープンした公共複合施設です。JR矢川駅そばにあり、子どもから高齢者まで誰もが気軽に立ち寄れる多世代交流施設として整備されています。

こちらも、誰でも使える場所、子どもと保護者のみ使える場所など分けられており、多世代が過ごしやすい空間でした。

「矢川プラス」の外観
誰でも使える「みんなのホール
子どもに大人気「こども縁側

「矢川プラス」の人が集まる工夫

「矢川プラス」にも、多世代の方が集まる工夫がされています。

共有スペースには、ミニキッチンや電子レンジがあったり、読書やパソコン作業をしたい人用に電源付きのテーブルもあります。

中でも気になったのが、「みんなのホール」にあったオセロや将棋などのボードゲーム。現在、子どもの利用が多いそうですが、平日にはシニア世代の方が集まり、将棋を指しあったりして利用しているそう。

高齢者の引きこもりは男性が多いとされていますが、共有スペースにボードゲームを置いて利用してもらうことで、高齢男性が外に出るきっかけになると思いました。

自由に使える、オセロや将棋などのボードゲーム

子どもと保護者が利用するスペースには、「探求キット」という玩具がたくさんあり、レイアウトにもこだわっておりました。

子どもは「片付けて」は難しいのですが、「元に戻して」は認識できるそう。玩具があった場所に写真を貼り付けておくことで、子どもが「元に戻しやすい」環境づくりがなされていました。

その他にも、子どもと保護者のスペースには、保育士などの有資格者がいて、子どもも保護者も安心して過ごせる環境ができていました。

「探求キット」のレイアウト

まとめ

今回は「武蔵野プレイス」「矢川プラス」人が集まる工夫について、お話ししました。

人が集まる場所を作るだけではなく、人が集まるような細かな工夫を積み重ねることで、”にぎわい”が生まれていると感じました。

今回学んだ工夫をしごとコンビニにも活かして、”にぎわい”のある拠点を増やしていきたいと思います。

オリンピック表彰台にのぼる、井上と長内


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