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笑わない商談

デートで、映画を見に行ったことはありますか?
私はそんな甘酸っぱい経験はないからわかりませんが、有識者によると映画デートの醍醐味は鑑賞後カフェで感想を語り合うことにあるそうです。

心の底から感心しました。
共通の話題をその日のうちに作り出して、その日のうちに消化する。
映画が楽しくてもつまらなくても、素晴らしいデートになりそうです。
尤も、そんなこと教えられても私に機会はありませんでしたが……。

これが素晴らしいデートであることに異を唱えることも野暮でしょう。では、素晴らしい商談とはどういうものだろうか。
映画デートに準えて、商談とはどういった役割をに担うだろうか。


◆想定ケース:ご夫妻の場合。商談の位置付け

私は〝映画〟そのものだと思います。
つまり、ご夫妻の自宅に訪問する場合。
あなたはご夫妻に対して、自社の商品がいかに有用かプレゼンするでしょう。
ご夫妻はすぐには決めかねるから、また次回に決断を譲りたいと申し出てきます。
あなたはそれを快諾し、次回のアポイントをとります。

次訪の際、ご夫妻に質問してみましょう。
「先日から、おふたりでご相談はされましたか?」と。
この相談がなかったり、歯切れの悪い返答だった場合、この商談は深追いに値しません。
時間は有限です。とっととクロージングして次にいきましょう。

映画デートでは、映画そのものの質は「良いに越したことはない」程度です。
醍醐味はその後のカフェにあるわけですからね。
商談においても、あなたは「感じのいい営業マンであるに越したことはない」と言えます。
しかしながら、ご夫妻にプレゼンしているのはきっとあなただけではありません。
群雄が割拠する同業界隈において、誰よりも感じのいい営業マンにならなければなりません。無理では。

◆解決策の提案:笑わない商談

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