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目指せ!新規就農45|私の物語を紡ぐ属人化農業

自分がどんな農業をしたいのか?

この問いは、農家を目指し始めた時からずっと考え続けていることです。

とまたろうさんのvoicy”農業の選択肢「工業化」と「属人化」”を聞いて、あらためて考えました。

私が目指したいのは、属人化された農業なんだ!

と。
その理由は、大きく2つ。
・限られた農地、限られた資金。
・自分の農作物の価値を高めたいから。

農業が大規模な工業化の波に乗り、効率と量を追求する中で、私はあえて、もっと個人的で職人的なアプローチを選びたいのです。

属人化農業では、一つ一つの作物に農家の手の跡があり、その農家の物語が含まれています。スーパーの棚に並ぶ名前のない野菜とは異なり、その野菜にはその生産者の名前が付いています。消費者は「○○さんのトマト」として、その農家の作物を選んでくれるのです。

今回の記事では、農業の二つの大きな選択肢である「工業化」と「属人化」について書いていきます。
そして、私がどうして属人化を選びたいのかが少しでも伝わればと思います。

農業の工業化が日本の食卓を支える

国として目指す農業は、効率と規模の拡大です。
つまり、大規模で、工業化の道を進んでいこうとしています。
最先端の技術と大規模な設備を駆使して、大量の農作物を効率的に生産します。

たとえば、自動化された農業機械や、AIを活用した農地の管理などで、大量生産が可能になります。
このスタイルの最大のメリットは、生産性の高さと、安定した食料供給です。日本のスーパーにいつも豊富な野菜が並ぶのも、この工業化農業のおかげでしょう。

しかし、工業化農業にはデメリットも潜んでいます。
大量生産によって、作物の多様性が失われがちで、時には環境への影響も懸念されます。

工業化農業は、確かに効率的で収益を上げやすい方法ですが、大規模な農業は、資本と広い土地が必要で、新規就農者にはハードルが高過ぎます。すべての農家にとって最適な道ではないのです。

農業の属人化が消費者を感動させる

新規就農を目指す私が選びたいのでは、工業化ではなく、属人化された農業です。
属人化農業とは、農家個人の特性、技術、そして物語が作物に反映されるスタイルです。
ここでは、大量生産よりも、個性と品質が重視されます。このアプローチでは、一つ一つの作物が、その作り手の手仕事と心を映し出すアート作品のような存在になります。

属人化農業の魅力は、消費者が「○○さんのトマト」と言って、選んで買ってくれるように、その農家の作る農作物のファンになり、その作物を特別な思いで買ってくれることにあります。

ここでは、作物がただの商品ではなく、その生産者の人格やストーリーを伝えるメディアになるのです。
消費者は、その農家の個性や、彼らが作物に込める情熱にひかれて、その農作物を買いたいと思ってくれるのです。

属人化農業は、特に限られた資金や農地を持つ農家にとって魅力的です。
大量生産できなくても、高い単価を設定することで、生業として成り立たせることができるからです。
そして、その消費者がその農家のファンとなり、深いつながりを構築して、良きリピーターとなってくれることも期待できます。

このスタイルの農業は、単に作物を生産するだけでなく、消費者にストーリーを伝え、感動を提供することができるのです。
それが属人化農業の真の力となるのです。

属人化農業への情熱と戦略

私が属人化農業を選びたいのは、このスタイルが、自分の個性を活かし、消費者と深い関係を築くことができるからです。
私の農作物には、私の物語、情熱、そして愛情を込めて、大切にお客様に届けたいと思っています。そして、このことを消費者に伝えるためには、効果的なコミュニケーションが不可欠です。

そのため、SNSやブログを活用して、日々の農作業や農作物の成長過程を共有します。これにより、消費者は、私の農作物のことを、ただの食品ではなく、ストーリーを持つ特別なものとして見てもらえるようになるのではないでしょうか。
そして、こうした情報発信によって、私は独自のブランドを築くことができ、リピート購入の期待できるお得意様となってくれると信じています。

属人化農業では、品質と個性が最優先です。
私は、自分の農作物に誇りを持ち、それを消費者に伝えることで、農業の新しい価値を創造していきたい。それが、私の目指す農業の”楽しさ”となります。

まとめ|私の農業、私の物語

農業の道は多様で、それぞれに正しさと価値があります。
工業化農業は効率と安定性をもたらしますが、私が選びたいのは、もっと個性的で、人間味のある属人化農業です。
私の農作物は、単なる食べ物ではなく、私の情熱と物語を伝える手段となってくれるはずです。

属人化農業をめざすことで、私はお客さんと深いつながりを築き、農業の新しい価値を創造します。SNSやブログを通じて、日々の農作業や成長の過程を共有することで、消費者に私の農作物の特別さを伝え、信頼されるブランドを築いていきたいのです。

そう。私が目指すのは、ただ利益を追求するのではなく、私の農作物を通じて、お客さんに喜びと感動を届けることです。
その行為そのものが。、私の物語となり、私の喜びとなります。
それが、私にとっての農業をする意味になってくれると信じています。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で45記事目となりました。
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お時間がある時に、こちらも読んでいただけると、新規就農に向けての私の熱い思いが伝わればいいなぁと思います(^^/

また、他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。
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