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「野菜って、本当に必要?」—野菜をめぐる小さな発見

新規就農を目指して、4月から研修をスタートさせるハタセンです。マーケティングや農業経営について学んだことを、日々1500〜2000文字で書いています。いつもご愛読ありがとうございます。

おもしろい話を聞いちゃいました。
以前からフォローして聞き続けていたノウカノタネのspotifyポッドキャスト「野菜は世に必要ないです」が最高に面白かったです。

「野菜をちゃんと食べなさい」
この言葉は、私が子どもの頃に母親からよく聞かされ、教員になったなら、教え子たちに諭して聞かせ、親となったなら、我が子に口を大きく開けさせて野菜を食べさせてきました。

なのに

「野菜は世に必要ない」

この一言は、これまでに一度も思ってみたこともないことでした。

人類史上では、野菜なんて…

人類が誕生して200万年。それに比べれば、人類と野菜のかかわりなんて、新しいもの。
遠い昔は、狩猟や木の実を食べ、決して野菜中心の食生活ではありませんでした。

人類が野菜を食べるようになったのは縄文時代のころと言われています。
ということは、古くても1万3000年ほど前のこと。
しかもそのころは、中国大陸から伝わった、マクワウリ、ユウガオ、ヒョウタン、ゴマ、シソなど、南方諸島から伝わった里芋、ナガイモなどと言いますから、現在の野菜とは少しイメージが違いますね。
日本原産の野菜は、独活うどせり、三つ葉、ふき山葵わさび、自然薯など数えるほど、現在食べられている野菜はほとんど海外が原産のものばかりです。(日本食の伝統 59 和食を彩る江戸野菜と京野菜

さらに、現代においても、伝統的な遊牧生活を営むモンゴル人やマサイ族など、世界には「野菜なし」で元気に暮らしている人たちがいます。

これらの事実で、私たちの野菜への見方が変わってしまうかもしれませんね。

野菜を取り巻くさまざまな力

では、なぜこんなに野菜野菜と言われているのかということについて、ポッドキャストでのコッティの見解がとっても興味深かったのです。

米づくりが中心だった農家たちが野菜を作るようになったのは、戦後日本の減反政策によるもの。以降、国をあげて、野菜を作るようになった。
さらに、野菜をつくることで、農協や種苗業者、資材業者などさまざまな団体や企業が儲けることができる。

つまり、「もっと野菜を!」という動きの背後には、食品業界や政策、そしてそれに伴う経済的利益が絡んでいるというのです。

野菜を推奨する理由が、健康だけではないことを知ると、これまた私たちの野菜への見方を変えることにつながるかもしれませんね。

野菜の彩りが食卓にもたらすもの

でもね。
野菜がない食卓を思い浮かべてください。
ご飯の白と、肉や魚の茶色や黒。 以上。

なんと寂しいことでしょう。

野菜は、私たちの食生活に色とりどりの彩りを加え、季節感や地域の特色を表現してくれます。
ただの「栄養源」としてではなく、食卓を豊かにするアーティストとしての野菜。その価値を再発見することで、食事の時間がもっと楽しくなります。

まとめ|やっぱり野菜は必要

今回は、ノウカノタネのポッドキャストで、とっても印象に残ったことをあなたにシェアしてみました。
「野菜は世に必要ない」という衝撃的な一言から、野菜のことについていろいろと考えさせられました。

野菜に関する一般的な考え方を少し変えてみると、ただ健康のためだけではなく、私たちの生活を豊かに彩る存在として野菜を見ることができます。
そして、野菜をめぐる歴史や文化、経済的背景を理解することで、食事に対する新たな感謝と楽しみが生まれるかもしれませんね。

あなたも、野菜、食べたくなってきましたか?

いつも最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

次回も、新たな発見を一緒に楽しみましょうね!

では、また明日。

他にも、マーケティング、農業のことなどをテーマに書いています。
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