ちるちるフェスティバル『BL小説これまでとこれから』
桜花爛漫の渋谷で、業界レジェンドの神小説家お三方のトークショーに参加してきました。
主なトピックは、
デビューの経緯
作家を志望するようになったキッカケ
影響を受けた作家、作品
なぜBLだったのか
どんな時に良いアイデアを思い付くか
自作を読み返すことはある? もし読み返すならどれ?
〆切、守ってる?
書きたいものと求められているもの、どっちを書いてる? あるいはどうバランス取ってる?
書き下ろし、どれくらい一冊に時間掛かる?
原稿してたら冴えちゃって眠れなくなることある? そういう時の対処法は?
書きたいものと読者のニーズ、どちらを優先させてる?
ヘキ、こだわりは?
「神は存在した…! 動いてる!」
みたいに、IQ著しく低下するほど興奮したところからスタートしましたが、暗い客席でメモは取りました。
強く感じたのは、ベテランの先生方も、(レベルの差はとてつもなく大きいとは言え)多かれ少なかれ、ご自身の書きたいものと世間の流行や読者の嗜好を慮りバランスに悩みながら書いておられるのだなぁということでした。スタンスは三者三様なので、そこはパネルディスカッションの醍醐味だったのかなと感じました。
後半は、先生方が分担して、
ある人が書き出しを、
別の人がタイトルを、
さらに別の人があらすじを書く
という形で3つのお話が出てきて、誰がどれを書いたか当てるクイズをしましたが、殆どの観客が当てていました(私も当てました)。もうキャリア30年クラスの神ともなると、個性が際立ちすぎてて隠せないんですよね。ここまで分かりやすいとは思いませんでした。でもこれも先生方の研鑽の賜物かと思うと本当に頭が下がります…。
トークショー全体の雰囲気としては、女子校みたいな感じで和気藹々とお互いツッコミあったりしながら、お三方の普段の性格や関係性なども垣間見え、とても楽しかったです。
あと声優さんの生朗読かっこよ!!!!
でした。
ひとつ歴史として残念なのは、商業BL小説は2012年の1,200タイトルをピークに減少していることです。以前私が2023年か2022年のデータをちるちるで調べたら、600ちょいだったんですよ。10年でほぼ半減て…。文字で読んで想像する喜びのある小説が売れないのは、とても残念に感じました。
ショーの後は、X(Twitter)相互さんとランチしてお喋りして、拙作へのFAという素敵なプレゼントまでいただき、感動冷めやらぬまま名残惜しく渋谷を後にしました。
岩本先生、榎田先生、木原先生、
司会・生朗読の野島様、
企画・運営してくださったちるちるの皆様、
ありがとうございました。