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小説 忘れない

 もし私が、あなたを大好きになったらどうする?

私はね、あなたの為に、力になりたいの。

私は、大事な人や、愛する人や、たまたま出逢った人であっても、一緒に時間を過ごすなら、より素敵な環境や、気分良く過ごすお手伝いをしたい。

そんな風に思うの。

もしあなたが、そう思えない人であっても。

この優しい気持ちを同様に持っていなくとも。

それは、仕方ない。

私があなたを選んだのだから。

電車で隣に座った、たまたまな時間でも。

たまたま、そこを選んでいる。

変な人だな、と思うなら座らなければいい。

近くにいるだけで刺される事もあるんだから。

選ぶ事は大切なんだ。

さて、全く知らない人に裏切られる事は仕方ないとして、知っている人に裏切られるのは、キツイよね。

私と言えば、裏切にあう覚悟もないのに、優しくなんて事は、しない。

だから私は、普段、人に優しくない。

優しくするのはね、もう諦められる人だ。

期待なんてしない。自分が一緒にいる事を選んだんだから、仕方ない。

だから、裏切られてもなお、その人の幸せを願い、祈る。

幸せを願うからこそ、素敵になるようなサポートが心から出来る。

でもね、その優しい気持ちを、平気で踏みにじる人がいる。

パワハラや、モラハラで、マウントを取った気でいる。そんなのは、本当にくだらない。

私はね、いつもデータを取るの。

それは、とても自然に。

いい気にさせてあげたいし。

格好もつけさせてあげたいから。

気に触らないように。

元々、存在する心や、感情の動きを。

いつも見ている。

あなたを大切に思い、あなたの好きな事も嫌いな事も沢山知っていたいから。

日常には、あなたの情報が詰まっている。

そう、これは、全部あなたの為。

巧妙に、誰にも知られずに。

裏切りの制裁は、私がする。

何かをする事は、他人に褒められたいからする訳じゃないんだ。

そう、それは、全部自分の為。

ゆっくりと、私の思う カタチ で必ず。

誰にも知られずに、少しずつ、毎日。

私は、許す。だけど、絶対忘れない。

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