「遺伝子」にスイッチを入れろ!
久々に腹落ちしたことがあったのでお伝えします。
Ameba TVのトーク番組でサッカー元日本代表監督 岡田武史さんが語ったこの言葉でした。
『遺伝子にスイッチが入った!』
『もう恐れるものはないぞ!!』
時は1998年、日本列島全部が「W杯に行くぞ!」と狂気する中でフランスW杯アジア予選プレイオフの対イラン戦。岡田さんが語っていますが、この試合に負けたらどんな罵声を浴び、自分のみならず家族にも危険が及ぶかもしれないと感じたらしい。
試合の前日、奥様に連絡をして「もう日本には帰れないから」と言った。
そんなにふと「俺が明日、急に名将になるはずもない。もし負けたら、サポーターだけでなく日本国民にお詫びしよう」と。
そして「よし!目の前の試合を死ぬ気でやろう!それに俺を選んだサッカー協会会長の責任だってあるし」と考えたら、急に「遺伝子にスイッチが入り」何も怖くなくなったとおっしゃってました。
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僕もこの感覚に近い経験があり「岡田さんその通りですよ!」と思いました。岡田監督が受けたプレッシャーとは全くレベルが違いますけどね。
それを少し申し上げると。
僕の仕事は「国際航空貨物」の輸出手配。お客様から貨物をお預かりして、通関手配をして、航空便を予約して、そして航空会社の倉庫までトラックの手配をします。
航空便の出発時刻は決まっているので、それに間に合うよう手配をしなければならない。しかし356日ほぼ出勤しているので交代で休みを取る。普段は2人での仕事なんですが、日によっては「ワンオペ」なんですよね。
その日はもう目の回るような忙しさです。お昼なんかまともに取れず、朝から夕方まで「メールだ!」「電話だ!」「システム入力だ!」が嵐のごとく続く。動悸はするし喉もめっちゃ「カラカラ」になる。
そんな「超超ドタバタ劇」が繰り広げられるのです。
そして、毎回ギリギリの仕事ゆえ「ネガティブ思考」に陥ることも多かった。
例えば、失敗するイメージに囚われ「お客さんからクレームを受けるかも」「課長にもクチャクチャ嫌味を言われるのか」「航空会社にキャンセルするの嫌だな」「同僚にも無能なヤツと思われるかな」とこんな感じです。
そんな「強烈な忙しさ」と「失敗妄想」のダブルパンチで、毎回相当なプレッシャーを感じてました。
それが去年のある日、こんな風に考えたんですよね。
俺だって人間だ、失敗することもあるさ。けど全力を尽くしてやって失敗したらしょうがない。それにこれは割り振られた仕事で、やらせて欲しいと言ったわけじゃない。むしろ割り振った課長の責任だ。失敗したらヤツを巻き込んでお客さんにお詫びしよう。
そしたら急に視界が開けて「よし!今日もやってやるぞ!」と思えるようになりました。忙しい日に動悸もぜず、多少バタバタするものの、少々のトラブルにも冷静に対処できるようになったのです。
この経験もあり、冒頭で申し上げた「遺伝子にスイッチを入れる」がとても腹落ちしたんですよね。
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結論として、仕事でも何でも苦しむことを恐れないことです。山は簡単に登れない、登らなければ絶景を味わうことは出来ません。
全力を尽くして失敗したらしょうがない。失敗して誰かに迷惑を掛けたら心からお詫びをする。それに会社員の仕事で「100%平社員の責任」なんてものはありませんよ。
それが分かると「遺伝子にスイッチを入れる」。開き直りと覚悟が合わさったものが心だけでなく細胞にまで浸透するんです。そしたらもう怖いものは無くなり腹が据わって来ますよ。
顔をあげて走り出しましょう。大丈夫、なんとかなります。
おっと長くなりましたね。そろそろお開きの時間です。
それではまた。