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Jリーグの魅力を10コ挙げてみた
Jリーグの再開が近いので、パッと思いついたJリーグの10の魅力を語る。
1、欧州5大リーグに迫るクオリティ
史上最高のサッカー選手の1人であるアンドレス・イニエスタ(神戸)は、来日以降何度もJリーグのレベルを称賛し、「リーグ全体のレベルが高い」「とても満足」「充実した日々を過ごせている」「日本に来て成長している実感がある」「日本に来て本当に良かった」と発言している。
また、元イングランド代表のジェイ・ボスロイド(札幌)は「Jリーグはレベルが高い。スペインやドイツには及ばないが、フランスの多くのチームに匹敵する」と語る。
イニエスタ来日の2年ほど前から、Jリーグは急速にレベルアップし続け、欧州5大リーグとの差を縮めてきている。
「Jリーグは低レベル」
これはもはや、時代遅れな発言と言える。
2、魅力的な選手たち
Jリーグには色々な選手がいる。イニエスタやフェルマーレン等の超大物、カズや遠藤や俊輔等のレジェンド、東京五輪世代の期待の若手たち、歌がやたらと上手い選手(大分の島川)、可愛い選手(札幌のチャナティップなど)、俳優と勘違いされそうなイケメン(セレッソのヨニッチなど)…
サッカーの特性上、足が速いとか、フィジカルが強いとか、テクニックがエグいと言った風に、プレースタイルが多種多様なのは自然の理だ。しかし、選手のキャラクターまで多種多様なのは面白い。
Jリーグは、ユニークな選手の集まるキャラクターの坩堝だ。選手たちの、サッカー選手としての顔以外の一面を見てみるのも面白いだろう。
3、チーム間格差の小ささ
ヨーロッパのどのリーグでも、だいたい優勝争いと残留争いのメンツは決まっている。
しかし、Jリーグは違う。どのチームが優勝するか、どのチームが降格してしまうか、全く予想がつかない。チーム間格差が非常に小さいのがその理由だ。
常勝軍団鹿島アントラーズや、大物揃いのヴィッセル神戸でさえもウカウカしていられない。Jリーグでは、毎試合拮抗した名勝負を見ることができる。
4、クラブチームならではの質の高さ
サッカー日本代表の試合を観る人は多いだろう。しかし、はっきり言わせてもらう。サッカー日本代表だけ見てサッカーの魅力を知った気になるのは、「bad guy」だけ聴いてビリー・アイリッシュの魅力を知った気になるのと同じだ。
代表チームには言わずもがなの魅力があるが、練習期間の制約などもあって、サッカーの質自体はあまり高くない。
サッカーの本当の面白さは、毎日共に練習し、高度な戦術を浸透させているクラブチームの試合を観てこそよくわかる。例えばJリーグとか。
5、多彩なチームカラー
かつてJリーグでは、ブラジル由来の感覚重視サッカーが主流だった。これはJリーグが長らくブラジルを手本にしてきたことが理由だ。
しかし近年は、それに日本人監督が手を加えた日本流サッカーが増え、主流となっている。
さらに昨年は、ヨーロッパの理論的なサッカーを取り入れた横浜F・マリノスが旋風を巻き起こした。
そうして今は、南米流、日本流、欧州流の3つが混在している。(これからは欧州流が主流になると言われている)
そのような経緯もあり、Jリーグのクラブは、それぞれが明確な特色を持っている。最先端の理論を駆使するチーム、とにかく走るチーム、強烈な個の力で暴れるチーム、やたらと守りの堅固なチーム…
どれに魅力を感じるかはあなたの自由だ。選択肢は豊富にある。
6、本場に認められたコンテンツ力
2017年、DAZNがJリーグと10年2100億円の放映契約を結んだ。DAZNは、世界中のスポーツ中継を手がけるイギリス企業だ。そう、サッカーの本場の企業である。
Jリーグは、日本ではまだまだ過小評価されている印象がある。しかし本来はそれだけの力と将来性を持ち、世界からの需要もあるコンテンツなのだろう。
乗るしかない、このビッグウェーブに。
7、老若男女入り混じるユニークなファン・サポーター
Jリーグファンの大半は、良識を備えたまともな老若男女だ。スタジアムの男女比が平均して6:4なだけあって、女性の数も非常に多い。
人種差別や誹謗中傷をする野蛮人は、目立つので多く見えるがほんの一部に過ぎない。
これは日本社会にも言えることだろう。
Jリーグに参戦した外国人選手の殆どが「ファンは僕たちを常にリスペクトしてくれる」「いつも応援してくれる」「安心してプレーできる」と嬉しそうに語る。
彼らがJリーグを大好きになってくれるのは、ファンの力によるところが相当大きい。
そんなJリーグファンたちのバックグラウンドは十人十色で、学生から経営者まで、本当にいろいろな人がいる。サッカー目的でフォローしたのに映画やファッションの話で盛り上がったり、面白いツイートに笑わせてもらったり、地元のお得情報を教えてもらったり、リアルでも友人になったり。
そんな思わぬ出会いがあるのも、また魅力だ。
8、愛すべきマスコットキャラクターたち
Jリーグには多くのチームが参加しており、チームの数だけマスコットキャラクターがいる。
それぞれが固有の容姿と性格を持ち、チームの顔として日々活動している。どの子を可愛いと思うか、カッコいいと思うかは人それぞれだ。
中には、チームや選手よりマスコットの方が好きな人もいたりする。それだけの愛情を持ちながらも、意見が割れて対立するようなことはなく、ほのぼのとファン活動をしているのが素敵だ。
毎年恒例のマスコット総選挙は、指原莉乃氏ら芸能人も応援に参加したりと、なかなかの盛り上がりを見せる。
※写真は前回のマスコット総選挙のトップ3
9、サッカー以外の楽しみ in スタジアム
Jリーグの大半のスタジアムには、名物がある。
地元の特産品を使ったスタジアムグルメは言わずもがな、近くに温泉があったり、ショッピングモールがあったり、ボルダリング施設があったり、スタジアムから美しい景色が見えたりと、スタジアムには魅力が多い。
また、家族で楽しめる多彩なイベントにも注目だ。
近年はほとんどのJリーグクラブが、サッカー以外の部分にも力を入れている。もはやそのクオリティは「サッカーのおまけ」程度には留まらない。
サッカーではなく「名物」目当てでスタジアムに行く人も出てくるほどだ。
スタジアムで観るサッカーは、迫力があり、臨場感があり、緊張感があり、テレビで観るサッカーとは別物だ。
しかし、今やスタジアムはサッカーを観るためだけの場所ではない。他にもアイデンティティあふれる魅力が散りばめられている。
10、怖くないスタジアム
Jリーグのスタジアムは思いのほか平和で、楽しい場所だ。
ゴール裏(熱狂的なサポーターの集まるエリア)でなければ、観戦スタイルは自由だ。周りに迷惑を掛けなければいい。歌う必要はないし、服装も私服で問題ない。
(ただしチームカラーのものが良い。それに最近のユニフォームはオシャレなので、どうせなら買ってほしい)
もちろん、ゴール裏にも大きな魅力がある。世界を知る外国人選手たちが口を揃えて絶賛するその応援に魅せられた人は、ゴール裏に飛び込んでほしい。近年のゴール裏は、一部エリアを除き平和だ。
近年はリーグやクラブの取り組みやサポーターの意識改革もあり、スタジアムの治安がとても良くなった。
日本代表すら観たことのなさそうな高齢夫婦、試合ではなくお互いを見ているカップル、子連れの若い女性、一人でずっとカメラを構えている男性… 多種多様な人々が共に試合を観戦し、一体感を作り出し、平和にサッカーを楽しんでいる。
老若男女がスタジアムで楽しいひと時を過ごすその光景は、外国人選手たちから絶賛され、世界中から羨望の眼差しを向けられている。
おまけ 地上波のサッカー番組
地上波のサッカー番組を観るのもオススメだ。
有名なのはやべっちFCとスーパーサッカー。
Jリーグ(と少しだけ海外サッカー)のハイライトや解説をメインに扱う、歴史ある番組だ。
司会者(それぞれ矢部浩之・加藤浩次)からも分かる通り、堅苦しくないポップな雰囲気で、誰でも気軽に観ることができる。
少しでもJリーグに興味が湧いたら、まずはこの2番組を観てみるといいかもしれない。
終わりに
思いついた10コの魅力を挙げたが、魅力は他にもあると思う。それを発見し、世間に向けて発信するのは、あなたかもしれない。
お金に余裕のある方はもし良かったら。本の購入に充てます。