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古生を纏う 

全12編


青白くひかるいっかくのツノを
ななついろのカーテンに閉じ込める。

まっしろなところにお星さま一つ
黒城をまもるいばらの棘に恋をした。

蒼白い波にのまれる
霧雨で着飾ったしろいかみのけにそっと想いをよせる。

白光の月を隠す雲のゆめをみた。
みなかみにゆれてもがく一編の夢の跡

深海にのまれて骨のうつくしい魚を
鏡を模しために焼き付ける

はなびらをひらりと纏うトンネルの先に
あるは、虚空かゆきぐにか、また蒼白い月を見る。

宝石をのみこみ、
いきをそっとのみほして
死にかけのやさしさを掬うのは、優しい雪でした。

白亜紀からのこる記憶のかけら
するどいきばは、あなたを鋭い剣士にかえた。
憧れは一周する。白雪姫はいつかの女王さま

消えもしない慟哭をのみほして
作り上げるえがおの冠
生きるための証明を探してる

透明でなきだしそうな空に
誰かのやさしさの雨がふる
この未完成な私でも
恋に寄りそって光にふれられたら

蛹が羽化してどろどろの
気持ちに終止符をうって
きみに見合う僕になりたい。

甘い砂糖のかけらにそらの色を閉じ込めて
口に広がる星空に幸せをこめて封をする。



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