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かっこいい人々

11月28日はイベントツアーに息子の月と参加。COVID-19対策も様々な工夫がされて頭がさがる。

午前中は刀鍛冶の折り返し鍛練の見学と体験。折り返し鍛練は日本の大事な技術。折り返せばいいってものではなく、見極めが必要。この技術を残していくことを大事にしながら、様々な新しい刀にも取り組んでいる。そして、修行中は無収入であるのを覚悟して2人の青年が修行していた。5年修行して、実技試験を受けて合格すると一人前。合格率は5割だそうだ。2人の青年は修行して、4年になる人と5年になる人だった。

師匠と職人さんの3人での鍛練は迫力があった。振り上げた大槌に、飛び散る火花。

その後、子どもも大槌をふり、特別に大人も体験させていただいた。7kgぐらいの大槌はとても振り上げることはできなかった。

体験が終わると本物の日本刀を持たせていただいて写真撮影。なかなかの緊張感だ。みんな譲り合って、約束を守って刀を持つ。凛々しい姿になるから不思議。緊張感が背筋を伸ばすのだろうか。

簡単な組立式のハサミを作らせていただいて、刀証をいただいて解散。

別料金だが5寸釘でペーパーナイフを作れるというので、参加することにした。

神妙な面持ちでふいごを操る息子。うらやましい。職人さんに見えてくる。小槌で叩くのは指導してくれる職人さんが時折フォローしてくださり、息子は素直に指導に従っていた。

ペーパーナイフの形になってくると、職人さんがそれはそれは丁寧にあちこちから見回して、整えてくれる。

私は息子の後ろで立ちながら、息子と職人さんのやりとりをじっと見ていた。隣でも一組作っている。そちらは兄弟子さんが指導中。おやつの焼きいもがアルミホイルに包まれて焼かれている。いい匂いがしてくる。

形が出来上がると、持ち手にねじりを入れる。息子がグルグルねじる。

そして、外でヤスリをかける。このヤスリも子どもの手ではなかなか進まず、だいぶん助けていただいた。これがまた丁寧な仕上げ。そして、サビ止めの焼き付けと油。これは職人さんがやってくれた。焼いて油を塗り込む。これもあちこちから見回して納得いくまで仕上げてくださる。思わず何度もありがとう、ありがとうと言っていた。

疲れた〰️と息子。昼食は立派な鰻丼だった。肝吸いをおいしい❗️と食べる息子。成熟していますな。

午後は飛行機の博物館見学。宇宙開発の取り組みを映像で見てから、ガイドツアー。ボランティアの解説者が待ち受けている。5分ほどの持ち時間で解説してくれるのはみんなのおじいちゃん世代の方々。最新情報も取り入れながら、丁寧に説明してくださる。あっという間に5分が過ぎる。5ヶ所くらいまわったが、どの方も時間が足りないようで、恨めしげに話を終える。事典の前書きくらいしか話せていないのだろうなと思う。

次の場所へ移動するときに、解説してくださった方が、今後の予定は?と尋ねられた。予定がないなら、青い服のボランティアに声をかけてください。みんな話したくてウズウズしてますからとソッと伝えていかれた。

私はまるっきり興味がない分野だけど、話を聞くとおもしろい。好きなことを追究した人の熱意や楽しさが伝わってきた。

職人さんもボランティアの解説者の方も自分の大切な世界を真剣に伝えてくださった。相手が小学生だからと子ども扱いをしたり、軽んじることなく伝えて下さった。自分の世界を誇りに思い、満たされた心があるからだろう。月も大満足して二人で興奮して帰った。

私も今からでもそんな誇れる夢中になれる世界を作りたい。そして、月にも大事な自分の世界を育てて誇らしく思ってほしい。

こんな体験を企画してくださった方にも感謝です。

実り多い1日をありがとうございます🍀





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