見出し画像

お風呂あがってから、見ようね

「お風呂あがってから」我が家でよく使うフレーズです。
ジュース飲む? おやつ食べる? クルマの動画見る?
これらの質問に対し、「お風呂あがったらしようね」と伝えています。


子どもにとって分かりやすく

自分が子どもの頃、次に何をすればよいのか分からない中「早くしなさい」「考えて行動しなさい」という指示を受けて、困惑した経験があります。

親が想定しているスケジュールは子どもにとって先読みしにくく、その都度子ども自身が「臨機応変さ」を求められることも多いと思います。
「いつも通り」か「今日は特別」か、親が把握していても、子どもが認識出来ているとは限りません。

そのため我が家ではできるだけ、子自身が次にすることを想像しやすい環境づくりを意識しています。



事前にすること

前述したとおり「いつも通り」か「今日は特別」か、子が認識出来ているとは限りません。

まずは「いつも通り」の生活を習慣付ける必要があります。

①毎日行うことは、「同じタイミング」「同じ流れ」で行うようにする。
②イレギュラーが発生するときは、「具体的な変更点と理由」を伝える。

習慣付くと、子ども自身が「次に何をするのか」を自然と理解できるので、行動することへのハードルを下げることが出来ます。

また日々同じ流れの中に、自分の希望が必ず叶う時間が用意されていることも、重要です。
遊び、お菓子、ジュースなど一種の娯楽は、親が適量を管理したい物ですが、大人でも我慢が難しい人もいるほどです。
子どもに対してどのように限度を教えるか、考える必要があります。

しかし親の気持ち次第で、娯楽を貰えたり貰えなかったりすると、子どもにとって「いつ手に入れられるか分からない」という環境を与えることになります。
これではかえって「今を逃したら次いつ手に入るか分からない!」と、執着したくなる気持ちにもなるでしょう。

余談ですが幼少期、チップスをたくさん食べてはいけないと言われ育った私は、抑圧されたチップスへの欲望が無自覚に膨れ上がり、自分のお金で買える大学生になった時、カルビーや湖池屋にとりつかれた魔物のように一日1パック以上食べないと気が済まない時期がありました。



我が家の事例

我が家の平日は、だいたいこんな流れで生活しています。

18:00 保育園帰宅
18:30 夕飯
19:30 お風呂
20:00 自由時間
21:00 歯磨き・就寝

厳密に時間区切りをしているわけではないのですが、食事→お風呂→遊び→就寝という流れは決めています。

お風呂の後は、
「ジュースを飲んでもいいよ」
「くるまの動画見る?」
「絵本読む?」
「ブロック遊びしようか」等、
とにかく本人の希望に合わせています。
一人の時間でも、親との時間でも、好きに選べるようにしています。

初めのうちは、「まだ寝ない!!!」とぐずったり「まだ遊ぶ!!」という時期もありましたが、流れに沿って生活することを半年ほど続けた頃から「もう寝んねの時間?」と自ら時計を見て親に声をかけてくれるようになりました。

また、ジュースやお菓子も必ずこの時間に食べられると安心したのか、他の時間に「ジュースは?」と言われた時に親が「お風呂あがってから飲もうね」というと「お風呂あがったら、のもうね」と復唱し、ぐずることはなくなりました。
ジュースも一度にたくさんは飲めないようで、お風呂上りで飲む量は多くありません。



「お風呂あがったら」は約束

簡単に言える言葉ではありますが、親も心して言葉にしたいところです。

というのも、「お風呂あがったら飲もうね」といったジュースが忘れられて飲めなかった、という事例になってはいけないからです。

親と子の約束だと思うとわかりやすいかもしれません。
後で飲める、後でできる、と約束したことを反故にされたら相手への信頼は失墜します。それは大人どうしでも同じことです。

仮に、日中した約束をお風呂後に子が覚えてなかったとしても、我が家では「お風呂あがったらジュース飲もうねと言っていたけど、今飲む?」と聞くようにしています。

本人は忘れていたとしても、親は約束は守るのだと感じてほしいのであえて行っている声かけです。
「やっぱりいらない」「そういえば約束したんだった!飲みたい!」、そのどちらの答えでもよいのです。
親の都合で行った「子と親の約束」を、親が覚えていることが大切なのです。

また、「今日は特別」という日は、「具体的な変更点と理由」を伝えています。
「今日はいつもと違って、**の事情があるから晩御飯の前にお風呂に入ろうね」
「いつもはお風呂の後ジュース飲んでいるけど、今日はお風呂の後に晩御飯食べるから、その後にジュースを飲もうね」

どんな理由でも、必ず言葉にするようにしています。
その時は難しくて理解できない言葉だったとしても、子ども自身が「今日はいつもと違うのだ」ということを認識してくれます。



思っているより、子どもで大人

言葉のすべてを理解しきれなかったり、さっき起きたことをあっという間に忘れてしまったりする息子を見て「やっぱり子どもだなあ」と感じる面は多いです。
しかし、大人の言っている意味はどうせ分からないから、言わなくてよい、ということはないように思います。

子どもなりに、「お母さん・お父さんはどんなことを話しているのか」「今どんな気持ちなのか」「僕・私もお話しに混ぜてほしい」と、大人のように環境に合わせて色んな事を考えているように見えます。

大人同士でも、言葉にしないとわからないということはままあり、親子もそうでないかと私は思います。

相手が理解できるように、いろんな言葉や言い回し、心遣いをする必要はありますが、子どもが毎日を気持ちよく生きていけるようにするには、親としてどんなことが出来るか、引き続き考えていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?