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幸せな時はあっという間に過ぎ去って

恋愛至上主義(浮気症?)の私なので、最低なことに相手の名前を覚えていないこともある。いわゆる、ビッチなのだろう。まぁ、そういう生き方しか出来ないわけだからそれを認めるしかない。自分ではそう思わなくとも、本命の大好きな人にそう罵られたことがある。忘れられない恋だ。

とてもやきもち妬きの人だった。その時は他に誰かと会いたいなんて思わず、彼しか見えず、盲目になっていた私にこんな質問を度々してきた。あなただけとだって決まっているのに、「最後のしたのはいつ?」だなんて。他にはこんなこともあった。女性の同僚と海に行った。その後に来たメールが「アバンチュールを楽しみましたか?」。つまり、私が海水浴に行ったのは男性だと思っていたようだ。とてもやきもち妬きの人。困った人。それでも私は彼のことが好きで好きで仕方がなかった。今も、好きかもしれない。

彼とは、1年弱続いた。私の恋愛の中では2番めに長い恋だ。愛しくて愛しくてたまらなかった。けれど、「好き」と「大好き」であって、「愛している」とはまた違う感覚だった。「愛している」ってどういう感覚だっただろう。大切にしたい気持ち?相手のことを最優先したい気持ち?

変わり者でやきもち妬きで、魅力的で困った人。今思うと私と似ているのではないかと思う。血液型診断なんて信じないけれど、多くの場合、A型と付き合ってきた。がしかし彼はB型だった。私も随分やきもち妬きだ。そこも似ているのではないかと思う。彼を自分のものにしたかった。好きすぎて、思い出すと泣いてしまいそうになる恋。

二人で撮った写真。ふと思い立って写真整理している時に見つけた。二人で浴衣を着た写真。二人共笑顔が輝いていて、二人共幸せな気持ちが溢れている。とてもいい写真。彼の気持ちは純度が高かった。私もそれに応えたかった。

秋から夏にかけての恋。燃えるような恋。二人の時間はまるで夏の夜だ。あっという間に過ぎ去って・・・。忘れられない人。今でもハートの中に彼は住んでいる。彼の中に、私は住んでいるかな。

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