手の中のCharacter と Personality
人格形成と手相学のつながりを調べていたら、面白いことに気がついたので、ご紹介したいと思います。
語源から探るCharacterとPersonality
性格という言葉を英語で表現するときによく使われるのは、Character と Personality。一言で「性格」とまとめてしまいがちですが、それぞれの語源を調べると微妙に違いが見えてきます。
Characterの語源はラテン語のKharakter「刻まれた印・記号」。古代ギリシャでは「素質」という意味を持っていたそうです。
一方、Personalityの語源はラテン語のPersona(パルソナ)「仮面」。古代ローマ・ギリシャの劇で使われた仮面をパルソナと言ったそうです。
人の性格は、本来持って生まれた(刻まれた)ものと、後から加えられた(仮面)で構成されています。元々持って生まれた気質に、環境や経験から得た価値観やスキルなどが、一人一人の性格「個性」を創っています。CharacterとPersonalityの語源は、それをうまく表現してくれていますね。
性格形成と手相学
Character(素質)とPersonality(仮面)は、なかなか目で確認することができません。でも、手の中には、それぞれチェックするポイントがあるのです。
生まれた時から変化しない手の部位はCharacter、生きながら変化して形成されて行く手のポイントがPersonalityとしてみることができるのかもしれません。
では、それぞれどんな部分がそれを指しているのでしょう。ご自分の手を見ながら、確認してみてくださいね。
Character in Hand(手の中のキャラクター)
赤ちゃんの手を時系列に観察すると、生まれたその日の手が月齢とともに変化するという現象を目の当たりにします。
Characterとは刻まれたもの。生まれた時から、あまり変化をしない手の部位がそれを指しているとすると、以下の2つのポイントがそれに当たるでしょう。
1. 手相:3本の基本線
手相は全く変化しないとは言えません。けれど、生まれたばかりの赤ちゃんの手を時系列に観察すると、ほぼ全員、基本三線と言われる生命線・知能線・感情線以外の線を消していきます。
基本三線は、人が生きるために最低限必要な脳の機能であると同時に、両親から受け継がれた性格(Character)であると考えられます。
ご両親またはお子さん、兄弟でこの三本が類似していると、性格が似ていて、付き合いやすいと感じることが多いと思いますよ。
2. 親指
親指は、四本の指とは違う構造をしていることから、五本の指の中でも特異性があることが明白ですね。
北欧手相学では、親指は神様からのギフトという位置付け。この人生を生き抜くために与えられた可能性が表されているとされています。
親指は生まれ持った宿命を司る部位。親指をみると大まかな人生がわかります。どんな風に自分を活かせば良いかがわかります。どんな風に困難に向き合って学ぶのかがわかります。
そういう意味では、変化しづらい部位と言えるでしょう。(稀に変化することもありますが)
Personality in Hand(手の中の個性)
手相は変化します。手相(手の中のシワ)のみならず、手の形や四本の指もまた変化します。特に四本の指の変化は短期間で顕著にみられます。
この変化が後天的な性格(Personality)の形成と関係していると思われます。では、変わるポイントをご紹介しましょう。
1. 四本の指
親指を除く四本の指は、どんな気持ちで行動しているか(行動意識)の表れです。振る舞うときの意識や行動のスタンスを変えると指の様相にも変化が見られます。
四本の指が意味することを簡単に説明しましょう。
人差し指:意欲の表れ(向上心を持って行動しているか)
中指: 自我の表れ(行動の頑張り度)
薬指: 心の満足度(楽しいと感じているかどうか)
小指: 自己主張や実行力(自立心を持って行動しているか)
お分かりの通り、これらは本質的な性格というよりは、行動する際の気持ちやクセがをみるポイントになります。
2. 手相の基本三線
基本線はCharacterを見るポイントとしてお話ししました。基本的な所は変わらないのですが、線が伸びたり、枝線を出したり・・・と変化が見られるケースがあります。また、その時々で太さも変わることがあります。
感情線は、一生懸命に気持ちを伝えようとすると長くなります。結果、おしゃべりな性格となります。
知能線は、じっくり腰を据えて取り組もうとすると長くなります。結果、集中力を持続させることができる性格となります。
どっちつかずの運命線
手相の中の主要線とされる運命線。この線は、その性質上 CharacterとPersonalityの二つを表す線だと考えています。先天的な資質を持ちながらも、後天的に変化しやすい性質の線だからです。
運命線の状態は、持って生まれた社会的役割を知るポイントです。簡単に言うと、太い線を持っている人は主役。薄い線の人はアシストです。
運命線は意識(生きる意欲)で変化します。人生で主役的な役割を担おうとすると太く、一歩引いてアシスト的な人生を送り続けると薄くなることが多くあります。
元々の状態はCharacterを、その後の生きる姿勢で見られる状態はPersonalityを見ることができるどっちつかずの線なのです。
まとめ(手相は変化するは愚問です)
手相は変化しますか?
と言う質問を受けることがあります。
多くの手と人生に触れれば触れるほど、その質問が愚問であると感じます。
こちらの記事でご紹介したように手と脳は繋がっています。脳の働きとは心の動き。意識や気持ちの変化で手の様相が変わっていきます。
様々なことに直面し、乗り越え、経験を積んでいった心の軌跡がそのまま手に現れ、それが性格形成と大きく関係しているのだと思います。
あなたの左右の手は、あなたそのもの。自分を知る最も精度ある情報源なのです。
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